10万円以下で買える、財務健全&低PER 33社【2部・新興】編 <割安株特集>

特集
2022年2月27日 16時00分

少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。

東証2部、新興企業では867社が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点から予想PER(株価収益率)が10倍以下の銘柄に絞り込んだ。

下表は東証2部、ジャスダック上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額30億円以上、(3)株主資本比率が60%以上、(4)予想PERが10倍以下――を条件に投資妙味が高まる33社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PERは25日現在)

26日(土)に配信した「10万円以下で買える、財務健全・低PER【東証1部】編」も併せてご覧ください。

最低投資 株主資本  予想

コード 銘柄名    市場   金額   比率   PER

<6888> アクモス   JQ  32100   70.0   9.1

<5282> ジオスター  東2  32900   65.2   8.9

<9885> シャルレ   東2  43400   87.1   6.9

<6091> ウエスコHD 東2  45100   82.4   9.9

<6964> サンコー   東2  46500   72.5   8.6

<4360> MCPs   東2  50200   76.0   7.1

<9845> パーカー   東2  50700   60.5   8.6

<5956> トーソー   東2  51400   64.2   9.8

<3316> 東日システム JQ  51700   68.9   8.0

<4957> ヤスハラケミ 東2  54200   77.5   8.8

<3440> 日創プロニ  東2  54700   80.1   8.6

<6488> ヨシタケ   JQ  55200   86.2   8.7

<7841> 遠藤製作所  JQ  60100   81.7   4.0

<9029> ヒガシ21  東2  62100   60.5   8.9

<5071> ヴィス    東2  62500   72.0   9.2

<7847> グラファイト JQ  63300   74.7   9.4

<5984> 兼房     東2  69100   80.1   8.7

<6239> ナガオカ   JQ  69800   65.3   6.9

<3955> イムラ封筒  東2  78200   75.6   8.1

<7975> リヒトラブ  東2  79300   75.0   7.5

<6382> トリニ工   東2  79600   69.1   8.2

<1770> 藤田エンジ  JQ  81500   61.0   6.8

<7643> ダイイチ   JQ  82100   64.2   8.0

<2777> カッシーナ  JQ  83600   62.1   5.7

<6677> エスケーエレ JQ  84800   67.4   8.1

<9698> クレオ    JQ  85200   72.4   8.7

<7217> テイン    JQ  86300   66.3   6.5

<5368> 日本インシュ 東2  89900   76.1   7.0

<3377> バイク王   東2  90100   61.2   9.7

<3435> サンコテクノ 東2  90100   75.0   7.0

<7297> カーメイト  JQ  91000   66.9   7.5

<6158> 和井田    JQ  93800   73.1   9.9

<4754> トスネット  JQ  95800   68.8   9.1

※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PERは倍。

※対象条件について、直近予想の「最終利益が経常利益の80%以上」の企業は、特別利益や税控除などにより一時的に最終利益がかさ上げされているケースが多いため、対象から除いた。

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