10万円以下で買える、財務健全&低PER 33社【東証1部】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証1部上場企業では740社が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点から予想PER(株価収益率)が10倍以下の銘柄に絞り込んだ。
下表は東証1部上場銘柄(銀行を除く)を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額100億円以上、(3)株主資本比率が60%以上、(4)予想PERが10倍以下――を条件に投資妙味が高まる33社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PERは25日現在)
なお、27日(日)16時00分に「10万円以下で買える、財務健全・低PER【2部・新興】編」を配信する予定です。ご期待下さい。
最低投資 株主資本 予想
コード 銘柄名 金額 比率 PER
<1786> オリエン白石 24500 64.7 9.5
<5363> TYK 29800 67.3 7.3
<5563> 新日本電工 32400 67.0 7.9
<9412> スカパーJ 42600 64.6 9.5
<5408> 中山鋼 44600 60.0 4.8
<1921> 巴 50700 76.4 8.0
<7347> マーキュリア 51300 83.9 8.1
<7955> クリナップ 54400 62.9 8.7
<4215> タキロンCI 55200 61.6 8.8
<5976> ネツレン 58700 72.0 9.8
<6489> 前沢工業 63500 63.0 6.4
<5121> 藤コンポ 67500 71.8 4.6
<5951> ダイニチ工業 69300 83.4 7.1
<5262> 日ヒュム 70000 70.9 8.5
<5959> 岡部 70900 65.6 9.7
<1967> ヤマト 71200 75.1 8.4
<1976> 明星工 71400 79.2 10.0
<1934> ユアテック 71500 60.4 8.2
<1879> 新日本建 75000 66.3 4.4
<3447> 信和 81200 69.9 8.1
<6785> 鈴木 82000 66.8 7.6
<1930> 北陸電工 82600 74.1 8.9
<5195> バンドー 84500 62.7 8.3
<4992> 北興化 84900 65.8 8.7
<1942> 関電工 87000 62.5 8.7
<3201> ニッケ 88700 62.9 9.3
<9078> エスライン 91000 62.0 9.4
<1945> 東京エネシス 92900 70.1 9.4
<8935> FJネクHD 98900 66.1 5.9
<5388> クニミネ 99100 81.6 9.1
<3176> 三洋貿易 99600 68.3 6.8
<3023> ラサ商事 99700 60.3 7.2
<9702> アイエスビー 99800 66.6 9.1
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PERは倍。
※対象条件について、直近予想の「最終利益が経常利益の80%以上」の企業は、特別利益や税控除などにより一時的に最終利益がかさ上げされているケースが多いため、対象から除いた。
株探ニュース