木村化は大幅高で75日線を一気に上抜く、クリーンエネで実力発揮し業績も様変わり
木村化工機<6378>の上げ足鮮烈、一時72円高の889円まで買われ、中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を突破、年初につけた戻り高値918円奪回を視界に捉えている。化学機械装置の保守・エンジニアリングを主力に蒸発装置や原子力関連機器で高い実績を持っている。水素やアンモニアなどクリーンエネルギー分野への取り組みにも積極的で、低濃度アンモニア水から高純度水素を製造し燃料電池で発電することに世界で初めて成功するなどマーケットの注目を集めた。22年3月期通期業績予想は営業利益段階で従来予想の19億2000万円から27億4000万円に大幅増額し、前期実績比44%増という高変化率を達成する見込みだ。時価予想PERも10倍未満で依然として水準訂正余地を内包している。