東洋エンジは一時9%高、特需発生の思惑でプラント関連株への買い攻勢が続く
東洋エンジニアリング<6330>が9%高の672円まで買われ75日移動平均線を約4カ月半ぶりに上回ってきたほか、日揮ホールディングス<1963>、千代田化工建設<6366>なども急速な上値追い態勢を継続、プラント関連株の上げ足の強さが際立っている。ロシアのウクライナ侵攻と、それに伴うロシアへの経済制裁の影響で、ロシア産天然ガスの輸入が重要なエネルギー源となっている欧州への影響が懸念されている。仮に、今後ロシアウクライナ間で停戦の方向に進んだとしても、ロシアへの制裁がすぐに外れることは見込みにくく、西側諸国のプラント新設の動きが中期的に増勢となるとの読みが働いている。そのなか、「差し当たって欧州は米国からのLNG(液化天然ガス)輸入依存比率が高まることが予想され、米国でのLNGプラント増設特需がプラント関連株に追い風となっている」(中堅証券ストラテジスト)という。