話題株ピックアップ【夕刊】(3):OSG、シーズメン、中村超硬

注目
2022年4月8日 15時18分

■OSG <6136>  1,609円  -91 円 (-5.4%)  本日終値

OSG<6136>は大幅に4日続落し、年初来安値を更新。同社は7日取引終了後、22年11月期第1四半期(12~2月)連結営業利益は44億4200万円(前年同期比93.3%増)だったと発表した。ただ、通期計画202億円(前期比25.4%増)に対する進捗率は22.0%にとどまっており、進捗遅れが嫌気されたようだ。業績は引き続き回復基調にあり、主力製品であるタップの売り上げが一般部品産業向けに堅調に推移しているとした。また、航空機関連産業においても厳しい状況ではあるものの、徐々に新規案件などが増えてきているとした。

■イオンモール <8905>  1,539円  -81 円 (-5.0%)  本日終値

イオンモール<8905>は続落。同社は7日取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高4040億円(前期は3168億1300万円)、営業利益555億円(前期比45.2%増)、純利益230億円(同19.3%増)、年間配当予想50円(前期は50円)と開示したが、織り込み済みとの見方が優勢のようだ。今期から「収益認識に関する会計基準」を適用するため、売上高の前年との比較は記載されていない。利益については基準適用前後での影響はないとした。あわせて発表した22年2月期の連結営業利益は382億2800万円(前の期比11.1%増)だった。新型コロナウイルス感染症が依然として収束には至らず、国内外のモールで一部営業時間の短縮や臨時休業を行った影響があったとした。

■オンワード <8016>  243円  -9 円 (-3.6%)  本日終値

オンワードホールディングス<8016>は3日続落。同社は7日取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高1687億円(前期比0.1%増)、営業利益21億円(前期は10億7900万円の赤字)、純利益17億円(前期比80.2%減)、年間配当予想12円(前期は12円)と開示したが、大幅な最終減益見通しが嫌気されたようだ。前期は事業構造改革の成果で営業赤字が縮小し、固定資産売却益の計上などが純利益を押し上げた。今期は事業構造改革を引き続き徹底するとしたが、固定資産売却益の減少が響き、純利益は大幅な減益となる見込みとした。

■イオンディライト <9787>  2,839円  -101 円 (-3.4%)  本日終値

イオンディライト<9787>は3日続落となり、年初来安値を更新。同社は7日取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高3100億円(前期比2.4%減)、営業利益170億円(同8.1%増)、純利益107億円(同0.3%増)、年間配当予想85円(前期は84円)と開示したが、減収見通しが嫌気されたもよう。今期も新型コロナウイルス感染症の影響が営業利益で8億円程度見込まれるとした。22年2月期の連結営業利益は157億3300万円(前の期比3.3%増)だった。あわせて、自己株式350万株(発行済み株式総数に対する割合6.46%)を今月28日に消却することも発表した。

■セブン&アイ <3382>  5,610円  -197 円 (-3.4%)  本日終値

セブン&アイ・ホールディングス<3382>は大幅反落。同社は7日取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高9兆6530億円(前期比10.3%増)、営業利益4300億円(同10.9%増)、純利益2400億円(同13.9%増)、年間配当予想103円(前期は100円)と開示したが、織り込み済みとの見方が優勢のようだ。国内では個人消費の先行き不透明感があるほか、北米では高インフレが続くなか、人手不足や物流障害による供給制約が懸念されるとした。あわせて発表した22年2月期の連結営業利益は3876億5300万円(前の期比5.8%増)だった。セグメント別営業利益は、国内コンビニエンスストア事業が前期比4.4%減となった一方で、海外コンビニエンスストア事業が同62.0%増となった。

■久光製薬 <4530>  3,610円  -60 円 (-1.6%)  本日終値

久光製薬<4530>は反落。同社は7日取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高1230億円(前期比2.3%増)、営業利益111億円(同18.9%増)、純利益97億円(同0.4%増)、年間配当予想84円50銭(前期は84円)と開示したが、織り込み済みとの見方が優勢のようだ。22年2月期の連結営業利益は93億3700万円(前の期比12.5%減)。なお、今期から「収益認識に関する会計基準」を適用する。今期は医療関係者への学術情報活動を一段と強化するとともに、医療関係者や患者のニーズに合致した新しい製剤の開発を目指すとした。

■シーズメン <3083>  778円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   本日終値

シーズメン<3083>がストップ高。カジュアル衣料品の小売りを展開するが、新型コロナウイルスの感染拡大による影響が一巡し足もとの業績は回復色を強めている。7日取引終了後に発表した22年2月期決算は営業損益が1億8300万円の赤字だったが、従来予想の3億2000万円の赤字からは上振れて着地した。また、23年2月期の営業損益は2000万円の黒字見通しで、利益水準は低いものの赤字から脱却する見通しにあり、これを材料視する買いが集中した。これまでにも同社は「メタバースファッション事業」への進出など時流に乗った新機軸を打ち出しており、株式市場で注目度が高まっている。

■中村超硬 <6166>  767円  +66 円 (+9.4%)  本日終値

中村超硬<6166>が3日ぶり反発。直近2営業日は全体地合い悪もあって下値を探る動きを強いられ、前日は700円台を割り込む場面もあったが、きょうは寄り付きカイ気配で切り返す展開となった。同社はウエハー切断用のダイヤモンドワイヤーからは撤退し、現在は電子部品実装機用のノズル生産などを主力とするが、旺盛な需要を確保しており業績は回復歩調にある。22年3月期営業利益は前の期比2割増の2億円を見込んでいる。そうしたなか、7日取引終了後、同社が新規事業として進めているナノサイズゼオライトの製造用パイロットプラントについて、その設置が完了したことを発表した。早期事業化に向け、協業パートナー会社と連携して取り組んでいく方針にあり、これを手掛かり材料に投資資金が流入した。

●ストップ高銘柄

ピアラ <7044>  1,323円  +300 円 (+29.3%) ストップ高   本日終値

ピアズ <7066>  901円  +150 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値

ココナラ <4176>  950円  +150 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値

ケアネット <2150>  1,008円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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