本日注目すべき【好決算】銘柄 FPG、三菱自、三越伊勢丹 (26日大引け後 発表分)
26日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
FPG <7148> [東証P] ★上期経常を43%上方修正、通期も増額、配当も8円増額
◆22年9月期上期(21年10月-22年3月)の連結経常利益を従来予想の45億円→64.2億円に42.7%上方修正。リースファンド事業で収益率の高い案件の出資金販売が好調だったほか、不動産ファンド事業で投資家からの強い引き合いが継続し、積極的な組成を行うとともに販売が増加したことが要因。
併せて、通期の連結経常利益も従来予想の80億円→100億円に25.0%上方修正。増益率が55.4%増→94.3%増に拡大する見通しとなった。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の32円→40円(前期は18.5円)に増額修正した。
ティア <2485> [東証S] ★今期経常を一転9%増益に上方修正
◆22年9月期上期(10-3月)の連結経常利益を従来予想の4.7億円→8.7億円に86.2%上方修正。葬儀単価が低下したものの、葬儀件数は増加し、売上高が計画を上回ったことが寄与。販管費が想定より減少したことも利益を押し上げた。
併せて、通期の同利益を従来予想の7.2億円→9.6億円に33.3%上方修正。従来の17.9%減益予想から一転して9.5%増益見通しとなった。
東エレデバ <2760> [東証P] ★今期経常は16%増で2期連続最高益、35円増配へ
◆22年3月期の連結経常利益は前の期比58.2%増の73.1億円に拡大して着地。続く23年3月期も前期比16.2%増の85億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は主力の半導体及び電子デバイス事業が顧客商権の拡大を背景に堅調さを維持するとともに、コンピュータシステム関連事業とプライベートブランド事業では新規顧客の獲得に引き続き注力する方針。
併せて、今期の年間配当は前期比35円増の240円に増配する方針とした。
三越伊勢丹 <3099> [東証P] ★前期経常を2.3倍上方修正
◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の40億円の黒字→90億円の黒字(前の期は171億円の赤字)に2.3倍上方修正した。まん延防止等重点措置延長の影響などで売上高は計画を下回ったものの、収支構造改革による更なる販管費削減に加え、持ち分法投資利益が増加したことが利益を押し上げた。
野村不HD <3231> [東証P] ★今期経常は3%増で2期連続最高益、前期配当7.5円増額・今期は12.5円増配へ
◆22年3月期の連結経常利益は前の期比25.2%増の825億円で着地。続く23年3月期も前期比3.0%増の850億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は都市開発部門と海外部門を中心に利益が伸びる。
併せて、前期の年間配当を90円→97.5円(前の期は82.5円)に増額し、今期も前期比12.5円増の110円に増配する方針とした。
キョーリン <4569> [東証P] ★前期経常を45%上方修正
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の38億円→55億円に44.7%上方修正。減益率が41.1%減→14.7%減に縮小する見通しとなった。一部の後発医薬品企業の品質問題に端を発した製品の供給不安の影響で、主要な長期収載品や後発医薬品の販売が想定より伸びたことが寄与。
SECカーボ <5304> [東証S] ★前期経常を一転8%増益に上方修正
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の30億円→37.7億円に26.0%上方修正。従来の14.1%減益予想から一転して8.2%増益見通しとなった。炭素製品市場の需要が回復し、アルミニウム製錬用カソードブロックなどの販売が増加したことが寄与。円安による為替差益の計上も利益を押し上げた。
日鋳造 <5609> [東証S] ★今期経常は23%増益、7.3%の自社株買い実施へ
◆22年3月期の連結経常利益は前の期比38.2%増の8.1億円に拡大し、従来予想の7億円を上回って着地。続く23年3月期も前期比22.9%増の10億円に伸びる見通しとなった。前期上振れは販売価格の見直しで採算が改善したことが要因。今期はエンジニアリング部門で大型プロジェクト案件向けや補修工事で使用する橋梁部品の需要を取り込む計画だ。
併せて、前期の年間配当を25円→30円(前の期は25円)に増額し、今期も30円を継続する方針とした。
同時に、発行済み株式数の7.3%にあたる37.5万株または3億円を上限に自社株買いを実施すると発表。また、取得した株式はすべて消却する。
日カン <5905> [東証S] ★前期最終を2.4倍上方修正、配当も20円増額
◆22年3月期の連結最終利益を従来予想の1億0100万円→2億3900万円に2.4倍上方修正。減益率が66.0%減→19.5%減に縮小する見通しとなった。業務効率化による経費削減や人件費の減少に加え、受取配当金が増加したことが寄与。投資有価証券売却益の発生なども利益を押し上げた。
併せて、期末一括配当を従来計画の30円→50円(前の期は50円)に大幅増額修正した。
アマノ <6436> [東証P] ★今期経常は24%増で3期ぶり最高益、前期配当25円増額・今期は5円増配へ
◆22年3月期の連結経常利益は前の期比26.3%増の139億円で着地。続く23年3月期も前期比23.6%増の172億円に伸び、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期はパーキングシステムが駐車場オーナーの投資意欲回復を背景に成長軌道へ回帰するほか、情報システムはソフトウェアを中心に成長が継続する見込み。
併せて、前期の年間配当を70円→95円(前の期は65円)に増額し、今期も前期比5円増の100円に増配する方針とした。
同時に、発行済み株式数の1.35%にあたる100万株または25億円を上限に自社株買いを実施すると発表。
三菱自 <7211> [東証P] ★前期経常を44%上方修正
◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の700億円の黒字→1010億円の黒字(前の期は1052億円の赤字)に44.3%上方修正した。販売価格や車種構成、販売費の好転に加え、為替の円安進行などもプラス要因となった。また、グローバル販売台数見通しを93.7万台(従来は92.1万台)に引き上げた。
株探ニュース