「インバウンド」が16位にランク、経済財政諮問会議で観光入国再開が提言される<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「インバウンド」が16位となっている。
新型コロナウイルス感染防止の水際対策などで、低迷していた訪日外国人客(インバウンド)に薄日が差してきた。日本政府観光局(JNTO)が20日に発表した3月の訪日外客数(推計値)は、2月の1万6700人を大きく上回る6万6100人に増えた。今年3月から観光目的以外の新規入国が一定条件下で再開されたことが主な要因で、5万人を上回るのは2021年7月以来8カ月ぶり。ただ、新型コロナが影響する前の19年の同月と比べると97.6%減となっている。
こうしたなか、27日に開かれた経済財政諮問会議では海外需要を取り込む日本経済の成長力強化策が議論され、有識者議員から観光目的の入国を段階的に再開すべきだとの意見が出された。国際的に持たれている鎖国イメージの改善に取り組み、文化や食といった日本の魅力と経済社会の正常化についての対外発信の強化を提言。また、諸外国に比べて遅れている水際対策(入国者総数の上限引き上げや査証なし渡航など)について、合理性がなく、有効性が薄れた段階で早急に緩和するとともに、今後どのような条件を満たせば更なる緩和措置になるか分かりやすく示すよう求めた。
観光目的の入国が早期再開となれば、三越伊勢丹ホールディングス<3099>や高島屋<8233>といった百貨店、マツキヨココカラ&カンパニー<3088>やツルハホールディングス<3391>などのドラッグストア、資生堂<4911>やコーセー<4922>などの化粧品大手、ビックカメラ<3048>やラオックス<8202>といった家電量販店の追い風となりそうだ。