東京株式(前引け)=反落、波乱の米株市場警戒し買い手控えムード
2日前引けの日経平均株価は前営業日比143円30銭安の2万6704円60銭と反落。前場のプライム市場の売買高概算は6億1861万株、売買代金概算は1兆5628億円。値上がり銘柄数は607、対して値下がり銘柄数は1151、変わらずは78銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は不安定な値動きとなり、寄り付きこそ売り買い交錯で日経平均は前週の終値を上回って推移する場面もあったが、その後は徐々に下値模索の動きに変わった。前週末の米国株市場ではNYダウが取引終了間際に1000ドル超の下げを見せたほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の下げが際立つ状況となり、東京市場でもリスク回避ムードの強い地合いとなった。きょうは大型連休の谷間であすから再び3連休に入ることで、積極的に買いポジションを高めにくい相場環境にある。ただ、空売りの手仕舞い買い戻しの動きも観測され、全体指数は下値抵抗力も発揮している。
個別では東京エレクトロン<8035>が下落、任天堂<7974>も安い。ソニーグループ<6758>が軟調、Zホールディングス<4689>は大幅安となった。PHCホールディングス<6523>、日本M&Aセンターホールディングス<2127>は急落。半面、日本郵船<9101>をはじめ海運株が商いを伴い軒並み高に買われている。村田製作所<6981>が高く、富士通<6702>、日立製作所<6501>も買い人気を集めた。北國フィナンシャルホールディングス<7381>が一時ストップ高となり、ブイキューブ<3681>も値幅上限いっぱいまで買われる場面があった。