「原子力発電」が8位にランク、ウクライナ危機契機に見直し機運強まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「原子力発電」が8位となっている。
株式市場で、原子力発電関連株に対する再評価機運が高まっている。ロシアによるウクライナ軍事侵攻で原油価格が急騰するなか、毎月の電気料金が上昇している。また、エネルギー安全保障の観点からも、原子力発電を再評価する声が強まっている。岸田文雄首相は先月26日の記者会見で、物価高に関する緊急対策の実施を表明するとともに、原子力発電の活用促進に関しても言及した。
ウクライナ危機を契機に、エネルギーの脱ロシア依存が迫られるなか、英国やフランスは原子力発電の強化を打ち出すなど、原発再評価は世界的な潮流となっている。国内では依然として、原子力発電には否定的な声は少なくないものの、6月ごろに策定される「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」には、原発活用が反映されるとの期待も出ている。
原発関連銘柄は、日立製作所<6501>や三菱重工業<7011>のほか、東京電力ホールディングス<9501>、関西電力<9503>、それに助川電気工業<7711>や木村化工機<6378>、日本製鋼所<5631>、太平電業<1968>、高田工業所<1966>など。