「水素」が8位にランク、クリーンエネルギー戦略の中間整理公表で関心高まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「水素」が8位となっている。
経済産業省は13日、カーボンニュートラルの実現に向けた道筋を示す「クリーンエネルギー戦略」の中間整理を公表した。このなかで、脱炭素投資には2030年時点で少なくとも官民あわせて年約17兆円、20年代前半からの10年間で約150兆円が必要になると試算。民間投資を引き出すためには、事業の収益性を向上させる仕組みや投資回収の予見可能性を高める制度的措置が不可欠だとしている。
例えば、水素やアンモニアなどの新たなエネルギーを社会に実装するためには、既存燃料との価格差を踏まえた措置や大規模な需要拠点整備に向けた共通インフラなどを整備するための措置がなければ新たな導入の拡大は見込めないと指摘。企業が安心して投資ができるようにする仕組みづくりの必要性を訴えた。
水素は次世代エネルギーの本命として期待されており、直近では三菱重工業<7011>と日本原子力研究開発機構がHTTR(高温工学試験研究炉)による水素製造事業を開始。また、荏原製作所<6361>は二酸化炭素を排出しない水素製造技術の開発に向けて物質・材料研究機構(NIMS)などとの共同研究を開始し、日立造船<7004>の子会社はスイスのごみ焼却発電施設内に水素の製造施設を建設すると発表している。