【↓】日経平均 大引け| 6日ぶり反落、米株急落を受け利益確定売り優勢 (6月10日)

市況
2022年6月10日 16時01分

日経平均株価

始値  27996.35

高値  28044.45(09:05)

安値  27795.17(14:10)

大引け 27824.29(前日比 -422.24 、 -1.49% )

売買高  12億7253万株 (東証プライム概算)

売買代金  3兆1449億円 (東証プライム概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は422円安と6日ぶり反落、2万8000円割れに

2.ECBは7月に量的緩和を終了し0.25%利上げ実施見通し

3.東京市場は足もとで値を戻していただけに利益確定売り膨らむ

4.レーザーテクや東エレク、アドテストなど半導体株は売り先行

5.積水ハウスは第1四半期決算が市場予想を上回り買われる

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比638ドル安と大幅に続落した。米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、インフレ加速への懸念から売りが優勢となった。

東京市場では、6日ぶりに大幅反落。欧州中央銀行(ECB)による量的緩和の終了が決まり、欧米での金融引き締め観測が高まるなか、警戒感からの売りが膨らみ日経平均株価は2万8000円を割り込んだ。

ECBは9日、7月に量的緩和政策を終えることを決定し、同月中に政策金利の0.25%の利上げを行う見通しを示した。量的緩和終了により欧州景気の減速懸念も浮上した。ECBの決定を受け、米長期金利が上昇しNYダウは急落した。この流れのなか、東京市場も軟調な値動きとなり、日経平均は3日ぶりに2万8000円を割り込んだ。東京市場は足もとで戻り歩調を強めていただけに、いったん利益確定売りも出た様子だ。特に、今晩は米5月消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、模様眺め気分も強まるなか下値を拾う動きは限られた。

個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>といった半導体関連株が売られ、ソフトバンクグループ<9984>や任天堂<7974>、ソニーグループ<6758>も値を下げた。日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>が軟調となり、三菱重工業<7011>や日本製鉄<5401>、伊藤忠商事<8001>も売られた。

半面、NTT<9432>やKDDI<9433>が高く、日立製作所<6501>や三菱自動車工業<7211>が値を上げた。りそなホールディングス<8308>やニコン<7731>がしっかり。第1四半期決算が市場予想を上回ったことが好感され積水ハウス<1928>が上昇した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は協和キリン <4151>、積水ハウス <1928>、KDDI <9433>、三越伊勢丹 <3099>、電通グループ <4324>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約9円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、ファナック <6954>、ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約160円。

東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)建設業、(2)海運業、(3)保険業、(4)ゴム製品、(5)空運業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)機械、(2)精密機器、(3)石油石炭製品、(4)医薬品、(5)鉄鋼。

■個別材料株

△積水ハウス <1928> [東証P]

第1四半期はコンセンサス上回る大幅増益に。

△物語コーポ <3097> [東証P]

5月既存店売上高38%増で6ヵ月連続前年上回る。

△エッジテクノ <4268> [東証G]

23年4月期営業利益は48%増へ。

△ラウンドワン <4680> [東証P]

5月既存店売上高は19年5月比で1.3%増。

△エニーカラー <5032> [東証G]

直近IPOで成長性に期待。

△太平洋セメ <5233> [東証P]

9月1日出荷分から「石炭価格サーチャージ制度」導入へ。

△テクポイント <6697> [東証G]

BYDのドラレコに自社製品採用。

△千代田インテ <6915> [東証S]

40万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△ナ・デックス <7435> [東証S]

業績高変化で配当大幅増額など株主還元にも注目。

△スバル <9632> [東証S]

第1四半期営業利益24%増。

▼F&LC <3563> [東証P]

消費者庁が景品表示法違反(おとり広告)を認定し措置命令を実施。

▼レーザーテク <6920> [東証P]

米半導体関連株安の流れに押される。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)クロスキャト <2307>、(2)ラウンドワン <4680>、(3)藤田観 <9722>、(4)ダイオーズ <4653>、(5)太平洋セメ <5233>、(6)GDO <3319>、(7)住友大阪 <5232>、(8)北の達人 <2930>、(9)OATアグリ <4979>、(10)東名 <4439>

値下がり率上位10傑は(1)IRジャパン <6035>、(2)Bガレージ <3180>、(3)ラクーンHD <3031>、(4)日電波 <6779>、(5)TOWA <6315>、(6)EMシステム <4820>、(7)Ubicom <3937>、(8)楽天地 <8842>、(9)JMDC <4483>、(10)恵和 <4251>

【大引け】

日経平均は前日比422.24円(1.49%)安の2万7824.29円。TOPIXは前日比25.96(1.32%)安の1943.09。出来高は概算で12億7253万株。東証プライムの値上がり銘柄数は176、値下がり銘柄数は1634となった。東証マザーズ指数は687.15円(11.97円安)。

[2022年6月10日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.