横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」―(22)スイングトレードで勝率をあげる売買手法とエントリーポイントは?
個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。
世界各国がインフレの進行を受けて金融引き締めを行う一方で、日本は金融緩和を継続する状況が続いています。各国が利上げを行う中で、日本はゼロ金利政策を続けていることもあり、金利が高いドルを買って、円を売る流れが強まり、1ドル=135円台と24年ぶりの水準までドル高・円安が進行しています。
ここでドル円相場の動きをチャートで見てみましょう(図1)。2021年11月には1ドル=113円を挟んで推移していましたが、米国で利上げが始まった22年3月以降、ドルが買われる動きが加速していることがわかります。
図1 ドル円相場 日足チャート
スイングトレードをする場合、ドル円のチャートを見て、どこでドルを買えばよかったと思いますか?
トレンドはいったん発生すると、転換するまでそのトレンドが継続します。これは株価も、為替も同じです。そこで、今回はトレンドが発生した場合にどのように分析して売買するポイントを分析していけばよいのか、トレンド分析を実際の売買に活かす手法とエントリーポイントをみていきましょう。
まずはトレンドが何であるのかを解説していきます。株価は常に上げ下げを繰り返しています。上昇するのか、それとも下落するのか、あるいは横ばいでもみ合いながら動くのか、株価が動く方向性のことを「トレンド」と呼びます。株価の方向性は通常、「上昇トレンド」「下降トレンド」「横ばいトレンド」の3つに分けられます。実際に売買する時には、株価がこの3つのトレンドのどれに当てはまるのかをまず考えて、そのトレンドに合わせた売買手法をとっていくことになります。
たとえば、株価が値上がりしていく上昇トレンドの場合には、「これから株価が上がるから株を買う」という考え方になります。上昇トレンドが生じている時には、トレンドに逆らわずに株を買う取引になります。これを「順張り(トレンドフォロー)」と言います。
反対に、株価が値下がりしていく下降トレンドの場合には、「これから株価が下がるから株を売る」という考え方になります。下降トレンドが生じている時には、トレンドに逆らわずに株を売る取引になります。上昇トレンドとは方向性は真逆ですが、こちらも同じ「順張り」となります。
株探ニュース