話題株ピックアップ【夕刊】(3):F&LC、ファブリカ、日ギア

注目
2022年7月5日 15時18分

■F&LC <3563>  2,692円  -111 円 (-4.0%)  本日終値  東証プライム 下落率9位

FOOD & LIFE COMPANIES<3563>が反落。4日に発表した6月度の月次情報で、主力の回転すし店「スシロー」の既存店売上高が前年同月比2.5%減と3カ月ぶりに前年実績を下回っており、これが嫌気された。既存店客数は同1.5%増となったものの、客単価が同3.9%減と落ち込んだことが響いた。なお、全店売上高は同3.1%増だった。

■ファブリカ <4193>  3,335円  +504 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値

ファブリカコミュニケーションズ<4193>が続急騰。きょう午前11時に23年3月期第1四半期の主要KPI(重要業績評価指標)の速報値を発表。SMS(ショートメッセージサービス)ソリューション部門のメディアSMS導入社数が3713社(前四半期比192社増)、U-CARソリューション部門におけるsymphony導入社数が3441社(同116社増)となり、いずれも増加基調が続いたことが好感された。

■日本ギア工業 <6356>  310円  +35 円 (+12.7%)  本日終値

日本ギア工業<6356>が大幅続伸。同社は歯車やその関連装置を製造するが、高い技術力を背景に原発向けバルブ・アクチュエーターで圧倒的な商品競争力を誇っている。ここ、東京電力ホールディングス<9501>を筆頭に原発関連株の一角に物色の矛先が向いているが、同社もその関連有力株として投資資金が流入している。業績は23年3月期の営業利益が前期比2.8倍の3億3000万円と急回復歩調にあるほか、PBRが0.4倍台と株価指標面からの割安感も際立っている。

■メディアドゥ <3678>  1,833円  +158 円 (+9.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

メディアドゥ<3678>が大幅高。4日の取引終了後、クレディセゾン<8253>と資本・業務提携したと発表しており、これを好感した買いが入ったようだ。これによりメディアドゥの電子書店「コミなび」を、クレセゾンの会員向けプラン「セゾンコース」を主軸とする「まんがセゾン」にリニューアルするという。提携に伴い、クレセゾンはメディアドゥの発行済み株式総数の3.2%を上限に市場買い付けにより取得する予定だ。

■リネットJ <3556>  453円  +25 円 (+5.8%)  本日終値

リネットジャパングループ<3556>が大幅高で5日ぶりに反発。午前10時ごろ、同社が提供する「宅配便リサイクル」がアイリスオーヤマ公式通販サイトを運営するアイリスプラザ(宮城県仙台市)に採用され、小型家電の下取り回収のサポートを開始したと発表。同社は小型家電リサイクル法の許認可を取得し、使用済み小型家電を宅配便で回収するリサイクルサービスを全国で展開している。今回、環境に配慮した取り組みやコンプライアンス経営が企業に求められる中、遵法かつ消費者の利便性を損なわない形で下取り回収を実現する方法として「宅配便リサイクル」がアイリスプラザに採用されたという。

■パス <3840>  69円  +3 円 (+4.6%)  本日終値

パス<3840>が5日ぶりに大幅反発。4日の取引終了後、再生医療関連事業を展開する子会社アルヌールが「ヒト幹細胞自動培養装置」の開発を開始すると発表しており、これを好材料視する買いが入った。ヒト幹細胞自動培養装置は、全ての細胞培養プロセスを自動化することにより、細胞培養時の汚染リスクや作業者によるヒューマンエラーを最小限にすることが可能となり、初代培養から継代培養まで培養工程の一連の流れを自動制御で運用できる国内初の装置。国内外の医療機関や再生医療事業者に向けて23年度中の販売開始を目指すとしている。

■プレイド <4165>  432円  +18 円 (+4.4%)  本日終値

プレイド<4165>が続伸。同社は4日、経済産業省が推進するサービス等生産性向上IT導入支援事業「IT導入補助金2022」の対象ツールとして、自社のCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」が登録されたと発表。「KARTE」は、ウェブサイトやアプリを利用する顧客の行動をリアルタイムに解析して一人ひとり可視化し、個々の顧客にあわせた自由なコミュニケーションをワンストップで実現するCXプラットフォーム。「IT導入補助金2022」の対象ツールとして登録されたことで、「KARTE」を導入する中小企業・小規模事業者などは導入費用の一部について補助を申請することが可能になる。

■木村化工機 <6378>  740円  +23 円 (+3.2%)  本日終値

木村化工機<6378>が3日続伸。上げ幅こそ小刻みながら6月下旬以降は一貫した戻り足をみせており、中長期波動の分水嶺である75日移動平均線との下方カイ離を急速に縮小している。化学プラントに強みを持ち、核燃料の輸送容器や濃縮関連機器、放射性廃棄物処理装置などの原発関連装置で高い実績を持つ。原発関連株が相次いで人気化するなか、同社はその一角として投資資金が流入している。日証金では貸株注意喚起銘柄となっており、株式需給面からはショートカバーを誘発しやすい面がある。直近の貸借倍率は0.96倍と売り買いが拮抗している。

■高田工業所 <1966>  955円  +23 円 (+2.5%)  本日終値

高田工業所<1966>の上値追い鮮烈。総合プラントメーカーで、鉄鋼、化学、電力のほかエレクトロニクス分野でも実績が高い。パワー半導体ではSiCウエハーを高速・高品質に切断できる超音波カッティング装置を展開している。一方、原子力発電分野でも技術力を発揮、独自の管理システムを駆使した原発プラントにおける品質管理で実績を重ねていることで、同関連株の一角として人気が増幅している。

■理経 <8226>  318円  +7 円 (+2.3%)  本日終値

理経<8226>が反発。きょう午後2時ごろ、東京エレクトロン デバイス<2760>が設置する放送業界向けの検証ラボ「TED BI Lab」を活用した共同試験に参画したと発表しており、これが材料視されたようだ。この共同試験には日本ヒューレット・パッカード(東京都江東区)、ATEME HQ(フランス)も参画しており、ここで行った検証によって効率的で柔軟、高精細なコンテンツの伝送を実現する放送システムの構築へ向けた提案が可能になるという。今後、国内放送局での放送設備IP化に向けた設備更新に伴う需要に対して、4社で協力して提案活動をしていくとしている。

●ストップ高銘柄

ウェッジHD <2388>  157円  +50 円 (+46.7%) ストップ高   本日終値

ホーブ <1382>  2,512円  +500 円 (+24.9%) ストップ高   本日終値

True Data <4416>  611円  +100 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

桂川電機 <6416>  1,005円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

マツモト <7901>  14,250円  -4,000 円 (-21.9%) ストップ安   本日終値

SDSホールディングス <1711>  541円  -100 円 (-15.6%) ストップ安   本日終値

RJ <9522>  839円  -150 円 (-15.2%) ストップ安   本日終値

以上、3銘柄

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