話題株ピックアップ【夕刊】(1):USENHD、大有機、BEENOS

注目
2022年7月8日 15時11分

■USENHD <9418>  2,190円  +214 円 (+10.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が大幅に3日続伸。同社は7日取引終了後に、22年8月期第3四半期累計(21年9月~22年5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比7.9%増の135億3000万円となり、通期計画の170億円に対する進捗率は79.6%となった。売上高は同13.5%増の1747億1200万円で着地。コンテンツ配信事業でユーザー数の純増基調を維持したことや、通信事業で法人向けICTの顧客基盤が順調に拡大したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■大阪有機化学工業 <4187>  2,481円  +185 円 (+8.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

大阪有機化学工業<4187>が続急伸。7日の取引終了後に発表した第2四半期累計(21年12月~22年5月)連結決算が、売上高161億4400万円、営業利益33億2000万円(前年同期比16.8%増)、純利益24億4800万円(同9.0%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。会計基準の変更に伴い売上高の前期との増減率の開示はないものの、自動車減産の影響で自動車用塗料向け化成品の販売が低調に推移した。一方、UVインクジェット用インク向けや光学用粘着剤向けの販売は堅調だったほか、ArFレジスト用原料の販売が引き続き好調に推移し、営業利益は上期として過去最高となった。なお、22年11月期通期業績予想は、売上高330億円、営業利益59億円(前期比0.8%増)、純利益42億円(同16.0%減)の従来見通しを据え置いている。同時に上限を30万株(発行済み株数の1.34%)、または6億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は7月8日から9月30日までで、資本効率を高めることを通じて企業価値の向上を図ることが目的としている。

■BEENOS <3328>  2,360円  +140 円 (+6.3%)  本日終値

BEENOS<3328>が大幅高、6月末につけた戻り高値2493円を視界に捉えている。また、年初来高値は大発会につけた2500円で、同時に新高値圏突入も意識される場面にある。eコマース事業を手掛けるが、収益の主柱を担っているのは越境ECで、ここ成長が鮮明となっている。特に、日銀による大規模金融緩和策の維持を背景に足もとで円売りの動きが強まっており、1ドル=136円台近辺まで円安が進行していることは、「海外の利用者からみれば安い買い物ができるという点で需要が高まり、同社にとって顧客の増加につながる」(中堅証券ストラテジスト)という指摘もある。

■ウェルスナビ <7342>  1,984円  +92 円 (+4.9%)  本日終値

ウェルスナビ<7342>が大幅反発。7日の取引終了後、千葉銀行<8331>と業務提携したと発表しており、これが好材料視された。提携により今秋から、千葉銀の顧客向けに全自動の資産運用サービス「WealthNavi for 千葉銀行」(仮称)の提供を開始する予定という。

■ファーマフーズ <2929>  1,439円  +59 円 (+4.3%)  本日終値

ファーマフーズ<2929>が高い。同社はきょう、ENEOSホールディングス<5020>と共同で卵由来の液体肥料の製造事業を行うENEGGO(エネゴ、佐賀市)へ出資すると発表しており、これが材料視されたようだ。卵由来の肥料の開発や製造に取り組み、化学肥料の使用低減を目指していくという。ファーマFはあわせて、エネゴとその親会社のグリーンテクノ21(佐賀市)と業務提携契約を締結した。卵殻膜繊維や液体肥料など化成品分野を強化していくとしている。

■OSG <6136>  1,635円  +53 円 (+3.4%)  本日終値

OSG<6136>が上昇。7日の取引終了後、22年11月期上期(21年12月~22年5月)の決算を発表。売上高が前年同期比11.0%増の679億5600万円、営業利益が同38.8%増の98億4500万円と増収増益で着地しており、これが好感されたようだ。引き続き業績の回復基調が続いており、なかでも主力製品であるタップの売り上げが一般部品産業向けで堅調に推移した。なお、通期の売上高は前期比7.0%増の1350億円、営業利益は同25.4%増の202億円の見通し。

■オプティム <3694>  821円  +26 円 (+3.3%)  本日終値

オプティム<3694>は5連騰。7日の取引終了後、AIを活用した契約書管理サービス「OPTiM Contract」が、日本文書情報マネジメント協会から「電子取引ソフト法的要件認証」のJIIMA認証を取得したと発表しており、これが好感された。「電子取引ソフト法的要件認証」は、国税関連書類をコンピューターで作成し、電子的なやり取りをする場合の同取引情報の保存を行う市販ソフトウェアやソフトウェアサービスが法的要件を満たしていると判断したものを認証するもの。今回の取得により、オプティムの同サービスは改正電子帳簿保存法に則った国税関係書類の電子取引データの保管に対応していることが認証されたとしている。

■INPEX <1605>  1,374円  +36 円 (+2.7%)  本日終値

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>といった石油関連株が高い。7日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月限が前日比4.20ドル高の1バレル=102.73ドルと3日ぶりに急反発した。原油市場の需給引き締まりは続くとの観測から買いが強まった。世界的な景気後退懸念で足もとではWTI価格が急落していただけに、値頃感も台頭していた。この原油価格の上昇を受け、INPEXなどに買いが流入している。

■日本郵船 <9101>  9,340円  +160 円 (+1.7%)  本日終値

日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手海運株が軒並み大きく買われた。中国政府が日本円にして約30兆円規模の経済政策を打ち出すとの観測が出ており、前日の欧州株市場は全面高の様相となったが、中国の大規模な景気刺激策はグローバル物流にも強力な追い風となるとの見方がポジティブに働いている。海運セクターの株価はここコモディティ価格の下落と歩調を合わせ調整局面にあったが、きょうは値ごろ感からの買いが活発となった。

■東京エレクトロン <8035>  43,550円  +730 円 (+1.7%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が買い人気となり戻り足を継続。前日の米国株市場ではグロース株への買い戻しが続くなか、半導体セクターに大きく上値を伸ばす銘柄が相次いだ。画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>や半導体製造装置トップのアプライド・マテリアルズ<AMAT>などがいずれも5%近い上昇を示し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も100ポイントを超える大幅高で3連騰となった。この地合いを東京市場も引き継ぐ形となっている。一方、ETF決算日に絡む高水準の売り需要が上値を押さえる要因となりやすく、買い一巡後の動向にも注目が集まる。

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