「メタバース」がランキング首位、株式市場もバーチャル革命に活路<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 メタバース
2 防衛
3 警備
4 蓄電池
5 半導体
6 原子力発電
7 ディフェンシブ
10 円安メリット
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「メタバース」が1位となっている。
あらゆるものをオンライン化するIoT時代が佳境入りとなるなか、一段と曖昧化するバーチャル空間と現実世界。最近ではブロックチェーン技術を活用してデジタル情報の所有権なども明確化することができるようになり、新たなネット経済圏が創出されようとしている。いわゆる「Web3」という概念だが、世界の大手IT企業などがこぞって同分野への参入に動き出している。そして、3次元に模したバーチャル空間において、実社会さながらにコミュニケーションを楽しめ、経済的なやり取りも可能とする「メタバース」がこのWeb3ビジネスの中軸を担うテーマとなっている。
Web3ビジネスのトップランナーとなっているのが、米国でGAFAMの一角に位置するメタ・プラットフォームズ<META>だ。旧社名は言わずと知れたフェイスブックで、ザッカーバーグCEOがメタバースでのアバターを使ったコミュニケーションサービス開発に全力をあげる決意が社名の変更にも強く反映されている。
確固たる新たな経済圏が創出されれば、現実社会と並行するパラレルワールドが出現するといっても過言ではない。メタバースは次世代プラットフォームとして、2024年にグローバルベースで8000億ドル規模の膨大な収益機会を生むとも言われている。IT関連企業をはじめ、世界の大資本企業が次の成長ステージとして躍起となっているのもうなずける話だ。
日本国内でもここにきて、企業の規模を問わずメタバース関連ビジネスに乗り出す動きが活発化している。株式市場でもこうした流れを捉え、出世株が相次いでいる。直近では東京通信<7359>がメタバース事業創出を目的とした新会社を設立すると発表し、株価上昇を加速させた経緯がある。大手ではソニーグループ<6758>、任天堂<7974>のほか、グリー<3632>などが先駆的な存在。また、クリーク・アンド・リバー社<4763>やブイキューブ<3681>なども同関連分野に積極的な布陣をしいている。IMAGICA GROUP<6879>、アートスパークホールディングス<3663>、クシム<2345>、シリコンスタジオ<3907>、モバイルファクトリー<3912>、ガーラ<4777>、Birdman<7063>、ANAP<3189>、CRI・ミドルウェア<3698>などにもマーケットの関心が高い。