話題株ピックアップ【夕刊】(1):WSCOPE、KOA、インソース

注目
2022年7月26日 15時13分

■ダブル・スコープ <6619>  1,994円  +276 円 (+16.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

ダブル・スコープ<6619>は急伸。25日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を380億円から440億円(前期比46.8%増)へ、営業利益を50億円から55億円(同2.9倍)へ、純利益を14億円から30億円(前期29億4300万円の赤字)へ上方修正しており、これを好感した買いが流入した。上期において、民生系用途及び車載系用途ともに主要顧客の需要が安定して伸び販売数量が計画を上回ったことに加え、継続して取り組む生産性の改善が進んでいることが要因としている。また、為替レートが想定より円安となったことにより、為替評価差益を営業外収益として計上することや、第3四半期以降に順次新設のコーティングラインの稼働が始まることで、需要の高まるコーティングセパレーターの販売拡大が寄与する。

■KOA <6999>  1,936円  +245 円 (+14.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

KOA<6999>が急反騰、3年10カ月ぶりの高値水準に買われた。25日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を713億円から728億円(前期比12.1%増)へ、営業利益を64億円から98億円(同71.3%増)へ、純利益を50億円から74億円(同55.1%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各20円の年40円を予定していた配当予想を中間・期末各25円の年50円にすると発表したことが好感された。自動車向け市場において半導体不足による生産制約や上海市のロックダウンの影響により需要は弱含みで推移するものの、為替レートの円安影響や製品ミックス効果、原価改善などが寄与する。なお、想定為替レートは1ドル=110円から120円へ見直している。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高186億4900万円(前年同期比16.8%増)、営業利益26億7500万円(同39.0%増)、純利益23億4800万円(同65.9%増)だった。中国・米国を中心に自動車向けが伸長した。

■インソース <6200>  2,632円  +332 円 (+14.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

インソース<6200>が急反騰。25日の取引終了後、22年9月期の連結業績予想について、売上高を89億円から93億円(前期比24.0%増)へ、営業利益を26億円から32億2000万円(同33.9%増)へ、純利益を17億7000万円から22億円(同40.0%増)へ上方修正したことが好感された。オンライン研修の普及やデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に伴い、講師派遣型研修事業で高単価の民間研修やDX研修の実施回数が増加していることに加えて、eラーニング・動画販売事業も堅調に推移していることが要因。また、想定よりも人件費が下回って推移していることも寄与する。同時に発表した第3四半期累計(21年10月~22年6月)決算は、売上高68億7200万円(前年同期比24.0%増)、営業利益24億3700万円(同40.7%増)、純利益16億5300万円(同43.9%増)だった。

■大阪チタ <5726>  3,075円  +249 円 (+8.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が大幅高、フシ目の3000円大台回復を果たした。高品質の金属チタンで世界トップの商品シェアを誇るが、チタン鉱石の需給逼迫を背景としたチタン価格の上昇が同社の収益改善につながっている。スポンジチタンの在庫調整が進展し、需給改善が進んでいることもポイント。株式需給面では信用取組が売り買いガップリ四つで、信用倍率は1.09倍。更に直近は、外資系経由の空売り残が急増しており、この買い戻しが株価に浮揚力を与えている。

■アンビスHD <7071>  4,955円  +390 円 (+8.5%)  本日終値

アンビスホールディングス<7071>は5連騰。25日の取引終了後、22年9月期の連結業績予想について、売上高を216億8200万円から224億8700万円(前期比46.6%増)へ、営業利益を49億6500万円から58億円(同53.3%増)へ、純利益を33億100万円から39億7500万円(同51.3%増)へ上方修正しており、これを好感した買いが流入した。既存施設・新規施設ともに稼働率が想定を上回る水準で推移していることや、想定の稼働率にあわせた人員管理を実施し人件費率が低い水準となっていることが要因としている。

■平田機工 <6258>  4,820円  +295 円 (+6.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

平田機工<6258>が大幅高。25日の取引終了後、電気自動車(EV)関連設備の大型案件を受注したと発表しており、これが好感されたようだ。受注した設備はEV向けEDU(ドライブユニット)組み立て設備2ラインで、受注金額は100億円超。この案件について会社側では、一部は今期業績予想に織り込んでいるが、一部については来期以降の業績に寄与する見込みとしている。

■神戸物産 <3038>  3,730円  +205 円 (+5.8%)  本日終値

神戸物産<3038>が頑強な値動き。低価格を売り物とする食材販売の「業務スーパー」を展開し、消費者のニーズを捉え業績好調が続いている。25日に発表した6月の月次売上高が前年同月比14.9%増と2ケタの伸びを達成した。同社の月次売上高は今年に入ってから2月を除いてすべて2ケタの伸びとなっている。また、6月の月次営業利益は前年同月比20.3%増と高い伸長率を示しており、これを評価する形で買いを呼び込んだ。

■イマジカG <6879>  869円  +46 円 (+5.6%)  本日終値

IMAGICA GROUP<6879>が年初来高値を更新したほか、ANAP<3189>、バンク・オブ・イノベーション<4393>、エムアップホールディングス<3661>、モバイルファクトリー<3912>、クリーク・アンド・リバー社<4763>などメタバース関連に位置付けられる銘柄群に買いが集まっている。メタバース関連ビジネスに乗り出す企業が世界的に増勢となるなか、日本でも同分野に新たな収益機会を求める企業が増えている。米ボストン・コンサルティング・グループが新規事業のアイデアを創出する研究組織の日本拠点を設立したことが報じられ、超高齢化社会の進む日本でメタバースの活用法なども模索する方針が伝わっており、これが関連銘柄の株価を刺激している。一方、みずほフィナンシャルグループ<8411>など国内金融機関がメタバースを活用した決済サービスなどに取り組む構えをみせるなど、同分野における需要の裾野が広がっていることが、テーマ視されている。

■キヤノン電子 <7739>  1,661円  +86 円 (+5.5%)  本日終値

キヤノン電子<7739>が反発し年初来高値を更新した。同社は25日取引終了後に、22年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表。経常利益が前年同期比11.2%増の37億3700万円となったことが好感されたようだ。売上高は同15.4%増の454億6200万円で着地。カメラ用部品など需要が回復した製品の増産対応を進めたほか、ドキュメントスキャナーの積極的な拡販活動を展開したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は売上高970億円(前期比17.4%増)、経常利益81億5500万円(同15.2%増)とする従来見通しを据え置いている。

■キヤノンMJ <8060>  3,095円  +157 円 (+5.3%)  本日終値

キヤノンマーケティングジャパン<8060>が高い。25日の取引終了後に22年12月期業績予想の上方修正を発表。売上高を5830億円から5900億円(前期比6.9%増)へ、営業利益を415億円から460億円(同15.9%増)へ引き上げており、これが好感されたようだ。ミラーレスカメラや交換レンズ、ITソリューションなどが好調に推移していることが業績を押し上げる。同時に発表した上期(1~6月)の決算は、売上高が2898億7300万円(前年同期比5.4%増)、営業利益が278億3200万円(同35.2%増)だった。

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