話題株ピックアップ【夕刊】(1):住友林、マツダ、浜ゴム

注目
2022年8月10日 15時15分

■ヨネックス <7906>  1,510円  +300 円 (+24.8%) ストップ高   本日終値

ヨネックス<7906>がストップ高。同社はスポーツ用品の大手でバドミントンの商品シェアが高い。新型コロナウイルスの影響が一巡し、バドミントン用具の需要回復が収益を押し上げている。9日取引終了後に23年3月期上期(22年4~9月)の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の38億円から60億円(前年同期比43%増)に大幅増額した。あわせて通期営業利益予想についても同利益を77億円から92億円(前期比37%増)に増額しており、連続のピーク利益大幅更新となることで、これを材料視する買いが集中した。中国の都市封鎖による影響については、解除後に想定以上の回復を示したことから収益へのダメージはわずかにとどまった。株価は7月11日に1320円の年初来高値をつけてからは調整を強いられたものの、押し目買い需要は旺盛で下値が堅く、株式需給面でも信用買い残が枯れ切った状態で上値の軽さが意識されている。

■マクロミル <3978>  1,127円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

マクロミル<3978>が全般軟調地合いに抗して急騰、150円高はストップ高の1127円まで買われる人気となった。同社はネットを活用したマーケティング・リサーチで国内外で高い実績を持っている。9日取引終了後に発表した22年6月期決算は営業利益が前の期比8%増の58億1400万円と好調だった。また特筆されるのはトップラインの伸びで、同15%増の498億1000万円と2ケタ伸長を果たし過去最高を更新している。オンライン調査の需要が高水準で国内、韓国ともに想定を上回り業績を押し上げている。23年6月期営業利益も前期比13%増の65億5000万円を見込んでおり、業績成長トレンドに陰りがみられないことで、これを材料視する買いが集中した。

■ロート製薬 <4527>  4,380円  +550 円 (+14.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

ロート製薬<4527>は大幅高で年初来高値更新。9日の取引終了後に23年3月期業績予想の上方修正を発表。売上高を2180億円から2250億円(前期比12.7%増)へ、純利益を195億円から215億円(同2.3%増)へ引き上げており、これを評価した買いが入ったようだ。第1四半期の国内事業が好調で、第2四半期以降も引き続き堅調な伸びが続くと予想している。アジア子会社における円安進行に伴う為替換算の影響も加味した。年間配当予想も37円から40円(前期36円)に増額した。同時に発表した第1四半期決算は、売上高が前年同期比23.5%増の522億5500万円、純利益が同47.3%増の69億9400万円だった。

■理研計器 <7734>  4,320円  +425 円 (+10.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

理研計器<7734>が大幅高。同社は9日取引終了後、23年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比68.8%増の34億2800万円となり、上半期計画45億円に対する進捗率が76.2%となったことが好感されたようだ。売上高は同19.1%増の107億6300万円で着地。定置型ガス検知警報機器や可搬型ガス検知警報機器の売り上げが伸びたことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■日本マイクロニクス <6871>  1,409円  +123 円 (+9.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

日本マイクロニクス<6871>が大幅反発。9日の取引終了後、第3四半期累計(1~9月)連結業績予想について、営業利益を67億円から72億円(前年同期比12.9%増)へ、最終利益を46億円から48億円(同4.4%増)へ上方修正し、あわせて未定としていた配当予想を期末一括で55円(前期65円)としたことが好感された。上期においてプローブカード事業の売上高が予想を若干下回ったことから売上高は329億円から323億円(同13.5%増)へ下方修正したが、メモリー向けプローブカードの需要継続と高い受注残により高稼働が継続していることに加えて、プロダクトミックスの変化などが寄与する。あわせて、未定としていた22年12月期通期業績予想を発表しており、売上高470億円(前期比17.5%増)、営業利益104億円(同26.2%増)、純利益70億円(同15.0%減)を見込む。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高195億7000万円(前年同期比11.5%増)、営業利益41億100万円(同6.8%増)、純利益28億7300万円(同2.9%増)だった。メモリー向け、ノンメモリー向けプローブカードがともに好調な需要が継続したほか、プローブユニット及び半導体テストソケットも堅調に推移した。

■新日本製薬 <4931>  1,821円  +148 円 (+8.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

9日に決算を発表。「10-6月期(3Q累計)経常が14%増益で着地・4-6月期も8%増益」が好感された。

新日本製薬 <4931> [東証P] が8月9日大引け後(15:00)に決算を発表。22年9月期第3四半期累計(21年10月-22年6月)の連結経常利益は前年同期比14.1%増の27.5億円に伸び、通期計画の30.2億円に対する進捗率は91.4%に達し、3年平均の79.4%も上回った。

⇒⇒新日本製薬の詳しい業績推移表を見る

■住友林業 <1911>  2,250円  +176 円 (+8.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

住友林業<1911>はカイ気配スタートで大幅反発。9日の取引終了後に22年12月期業績予想の上方修正を発表。売上高を1兆5240億円から1兆6130億円(前期比16.4%増)へ、営業利益を1185億円から1420億円(同24.9%増)へ引き上げており、これを好感した買いが入ったようだ。米国の住宅事業や不動産開発事業の収益が想定を超えて伸長したことが要因。年間配当予想も80円から125円(前期80円)に増額した。同時に発表した上期(1~6月)決算は、売上高が前年同期比23.7%増の7827億8400万円、営業利益が同51.4%増の729億5500万円だった。

■マツダ <7261>  1,251円  +86 円 (+7.4%)  本日終値

マツダ<7261>が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新。9日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高6172億2300万円(前年同期比23.2%減)、営業損益195億2800万円の赤字(前年同期261億600万円の黒字)、最終利益149億9700万円(前年同期比31.8%増)と営業赤字に転落したが、23年3月期通期業績予想は、売上高3兆8000億円(前期比21.8%増)、営業利益1200億円(同15.1%増)、最終利益800億円(同1.9%減)の従来見通しを据え置いており、これが好感された。会社側によると、第1四半期は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う上海ロックダウンで部品調達が不足し、生産及び出荷台数が減少し、グローバル販売台数が23万3000台(前年同期比34.0%減)と落ち込んだことが響いたという。ただ、足もとの需要は堅調に推移しているとして、第2四半期以降は通常操業レベルへと回復を見込んでいる。なお、通期予想の想定為替レートは1ドル=123円、1ユーロ=133円としている。

■横浜ゴム <5101>  2,096円  +141 円 (+7.2%)  本日終値

横浜ゴム<5101>が後場急上昇。午後1時ごろ、22年12月期の連結業績予想について、売上高を7500億円から8550億円(前期比27.5%増)へ、営業利益を585億円から605億円(同27.7%減)へ、純利益を400億円から420億円(同35.9%減)へ上方修正したことが好感された。世界的な半導体不足による新車の生産調整や資源価格の上昇に伴う原材料コストの増加、中国のゼロコロナ政策によるサプライチェーンの停滞などが響き減益予想を余儀なくされるものの、国内で降雪による冬用タイヤや海外市販用タイヤ、オフハイウェイタイヤを中心に販売が増加していることに加えて、為替が円安で推移していることが影響する。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高3914億8300万円(前年同期比28.8%増)、営業利益269億4400万円(同44.6%減)、純利益233億700万円(同36.9%減)だった。

■帝国電機製作所 <6333>  1,916円  +118 円 (+6.6%)  本日終値

9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は2.3倍増益で着地」が好感された。

帝国電機製作所 <6333> [東証P] が8月9日大引け後(17:00)に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の12.7億円に急拡大し、通期計画の31.3億円に対する進捗率は40.8%に達し、5年平均の20.1%も上回った。

⇒⇒帝国電機製作所の詳しい業績推移表を見る

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