話題株ピックアップ【夕刊】(3):オリックス、日本通信、SBG

注目
2022年8月10日 15時20分

■オリックス <8591>  2,227円  +11 円 (+0.5%)  本日終値

オリックス<8591>が反発。岩井コスモ証券は9日、同社株の投資判断「A」を継続した。目標株価は2800円(従来3100円)とした。第1四半期(4~6月)の連結純利益は前年同期比5.1%減の618億6200万円だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた航空機リース事業などは回復基調にある。市場環境によってセグメントごとの濃淡はあるが、不良債権比率や信用損失及び減損は低水準で、事業ポートフォリオの安定性は保たれている点を評価。同証券では23年3月期の連結純利益は前期比1.0%増の3150億円を予想している。8日終値から弾いた今期予想連結PERは8倍台、予想配当利回り3%台後半の水準にあるが、株価は安定的な収益力を織り込んでいないとみている。

■日本通信 <9424>  246円  +1 円 (+0.4%)  本日終値

日本通信<9424>が全般軟調地合いに抗して6連騰と気を吐いた。前日も日経平均が寄り後下落基調を強めるなか、これに逆行して株価水準を切り上げる動きで投資家の視線を集めていた。きょうも目先筋の利益確定売りを吸収し、一時5.7%高の259円まで買われる人気となった。同社株が買いを集める背景には足もとの業績が変貌していることが挙げられる。仮想移動体通信事業者(MVNO)のパイオニア的存在で、業績は長く苦戦を強いられていたが、前期を境に急回復に転じていることが注目されている。低価格プランを武器に個人向け需要の開拓を進める一方、法人向けも好調で利益率が高まっている。今月4日に発表した22年4~6月期の営業利益は前年同期比6.6倍となる1億5800万円と急拡大したが、株価が200円台と低位に位置し出来高流動性も高いことから、個人投資家などの参戦を促し物色人気に火がついた。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,315円  +20 円 (+0.4%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が反発。8日取引終了後に発表した23年3月期第1四半期(22年4~6月)の最終損益が3兆1627億円の赤字(前年同期は7615億900万円の黒字)となったことが嫌気され、9日に株価は急落したが、この日はリバウンド狙いの買いも入るなど強弱観が対立する展開となっている。岩井コスモ証券は9日、同社株の投資判断「A」を継続したが、目標株価は8000円から7000円に引き下げた。理論株価に対する現在の同社株は割安とみているものの、NAV(ネットアセット・バリュー、保有株式の価値から負債を減じて算出する時価純資産)の回復が見えない状況では、ディスカウントが広がる可能性を指摘している。

■メドピア <6095>  1,599円  -500 円 (-23.8%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ

メドピア<6095>はウリ気配。500円安はストップ安となる1599円に売られた。9日の取引終了後に22年9月期業績予想の下方修正を発表。売上高を105億円から84億円(前期74億3500万円)へ、営業利益を25億円から10億円(同17億8300万円)へ大幅に減額しており、投資家の失望売りが膨らんでいるようだ。昨年度に需要が急拡大した「Web講演会」の開催数が一時的に減少したことなどが要因。同時に発表した第3四半期累計(21年10月~22年6月)の決算は、売上高が64億4300万円(前年同期55億300万円)、営業利益が9億700万円(同13億7500万円)だった。あわせて、医薬品開発支援のEPSホールディングス(東京都新宿区)と資本・業務提携することを発表している。

■MTG <7806>  1,142円  -191 円 (-14.3%)  本日終値

MTG<7806>は急反落。9日の取引終了後、22年9月期の連結業績予想について、売上高を500億円から490億円(前期比14.5%増)へ、営業利益を45億円から30億円(同22.9%減)へ、純利益を31億円から25億円(同55.3%減)へ下方修正し、営業増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴うまん延防止等重点措置の解除を受けて旅行・レジャーの需要が増加したことや、サプライチェーンの乱れにより一部商品に欠品が発生したことなどから、第3四半期に国内EC事業の売り上げが減少したほか、中国における新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウンの影響により海外事業売り上げが減少したことが要因。また、円安進行などに伴い原材料価格が高騰していることも響く。同時に発表した第3四半期累計(21年10月~22年6月)決算は、売上高347億600万円(前年同期比9.4%増)、営業利益19億4300万円(同47.1%減)、純利益19億2100万円(同48.8%減)だった。

■NITTOKU <6145>  2,414円  -334 円 (-12.2%)  本日終値

NITTOKU<6145>が大幅続落。9日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、営業利益を13億円から9億5000万円(前年同期比50.8%増)へ、純利益を9億5000万円から6億3000万円(同15.6%増)へ下方修正したことが嫌気された。製品開発に伴う設備や自動化設備の需要は旺盛で売上高は135億円から140億円(同36.3%増)へ上方修正したが、資源・エネルギー価格や物価上昇などの要因から、部材・販売用部品の調達及び運送の不安定さが解消されていないことが要因。また、難易度の高い案件も多く、計画外の高額な調達や運送で価格転嫁ができないものがあり、数カ月にわたり低収益案件の売り上げが増加することも採算を悪化させる。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高320億円(前期比13.8%増)、営業利益33億円(同14.3%増)、純利益25億円(同8.3%増)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高44億700万円(前年同期比20.3%減)、営業損益1000万円の赤字(前年同期5億6100万円の黒字)、純利益4100万円(前年同期比90.5%減)だった。

■ペプチドリーム <4587>  1,488円  -181 円 (-10.8%)  本日終値  東証プライム 下落率4位

9日に決算を発表。「上期最終が赤字拡大で着地」が嫌気された。

ペプチドリーム <4587> [東証P] が8月9日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終損益は10.5億円の赤字(前年同期は800万円の赤字)に赤字幅が拡大した。

⇒⇒ペプチドリームの詳しい業績推移表を見る

■サン電子 <6736>  1,862円  -188 円 (-9.2%)  本日終値

9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)営業は赤字転落で着地」が嫌気された。

サン電子 <6736> [東証S] が8月9日大引け後(17:00)に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結営業損益は5.1億円の赤字(前年同期は4.2億円の黒字)に転落した。

⇒⇒サン電子の詳しい業績推移表を見る

■アカツキ <3932>  2,420円  -213 円 (-8.1%)  本日終値

9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は57%減益で着地」が嫌気された。

アカツキ <3932> [東証P] が8月9日大引け後(15:01)に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比57.2%減の3.8億円に大きく落ち込んだ。

⇒⇒アカツキの詳しい業績推移表を見る

●ストップ高銘柄

鈴与シンワート <9360>  1,515円  +300 円 (+24.7%) ストップ高   本日終値

玉井商船 <9127>  2,240円  +400 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値

新東 <5380>  3,160円  +500 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値

光・彩 <7878>  6,340円  +1,000 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値

和弘食品 <2813>  4,515円  +700 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

サークレイス <5029>  1,105円  -300 円 (-21.4%) ストップ安   本日終値

i3 <4495>  2,013円  -500 円 (-19.9%) ストップ安   本日終値

日本電解 <5759>  2,498円  -500 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値

など、4銘柄

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