【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり小反落、高値警戒感から方向感なくもみ合い (8月16日)
日経平均株価
始値 28829.53
高値 28928.16(10:35)
安値 28752.88(09:20)
大引け 28868.91(前日比 -2.87 、 -0.01% )
売買高 9億6965万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆4062億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は方向感なくもみ合い、結局わずかながら反落
2.2営業日で1000円超の上昇を経て目先買い疲れ感も
3.前日の米株高は追い風も空売り買い戻し一巡で上値重い
4.内需株の一角買われる一方、エネルギー関連株など安い
5.売買代金で首位のソフトバンクGは売りに押される展開
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比151ドル高と4日続伸した。インフレのピークアウト期待から、利上げペースが緩むとの観測を背景にした買いが優勢となった。
東京市場では売り買い交錯のなか、日経平均株価が方向感なくもみ合い、結局前日終値を小幅に下回る水準で着地した。
16日の東京市場は、朝方は売り優勢で始まったが下値も固く、その後はプラス圏に切り返す強さをみせた。ただ、日経平均は前日までの2営業日で1000円以上の上昇をみせていたこともあり、スピード警戒感から買いが手控えられた。前日の米国株市場ではFRBの金融引き締めピッチが緩むとの思惑が全体相場を押し上げ、NYダウなど主要株価指数が揃って上昇した。これを受けて東京市場もリスク選好の流れが期待されたが、全般は買い戻しが一巡したことで上値が重くなった。エネルギー関連株や海運株、非鉄株などに利益確定売りが目立つ一方、サービス、不動産、小売りなど内需株の一角に買いが入った。日経平均の下げはわずかだが、プライム市場の値上がり銘柄数を値下がり銘柄が160銘柄ほど上回った。売買代金は2兆4000億円台で前日を下回っている。
個別では、売買代金首位となったソフトバンクグループ<9984>が軟調、レーザーテック<6920>も売りに押された。日本郵船<9101>、商船三井<9104>が値を下げ、キーエンス<6861>も冴えない。SMC<6273>も安い。ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>、テスホールディングス<5074>が急落、ペッパーフードサービス<3053>も大きく値を下げた。キャリアリンク<6070>の下げも目立った。
半面、ダブル・スコープ<6619>が大商いで値を飛ばしたほか、レノバ<9519>、エムスリー<2413>なども買い人気を集めた。ファーストリテイリング<9983>が堅調、メルカリ<4385>も買いが優勢だった。アイスタイル<3660>が急騰、レアジョブ<6096>はストップ高に買われたほか、リブセンス<6054>も大幅続伸。日機装<6376>も物色人気を集めた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413>、バンナムHD <7832>、ファストリ <9983>、トレンド <4704>、NTTデータ <9613>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約81円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、東エレク <8035>、KDDI <9433>、TDK <6762>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約60円。うち32円はSBG1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)空運業、(3)サービス業、(4)精密機器、(5)パルプ・紙。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)石油石炭製品、(3)鉱業、(4)非鉄金属、(5)金属製品。
■個別材料株
△ジーエヌアイ <2160> [東証G]
22年12月期第2四半期の営業利益31.0%減も四半期別利益は増加。
△Aバランス <3856> [東証S]
前期大幅上振れ着地で今期も大幅増益。
△アイスタイル <3660> [東証P]
アマゾン、三井物産 <8031> [東証P]との資本業務提携。
△ビートレンド <4020> [東証G]
スマートCRM堅調で上期営業利益4.2倍。
△キャンバス <4575> [東証G]
「CBP501」の被験者登録が完了。
△ラクオリア <4579> [東証G]
今上期営業益急拡大と難治性疾患分野での資本・業務提携を好感。
△日機装 <6376> [東証P]
自社株買いと22年12月期業績予想の上方修正を好感。
△ポート <7047> [東証G]
4~6月期大幅増収増益。
△SIHD <7070> [東証G]
非公開化に向けて株式併合実施へ。
△ジャフコG <8595> [東証P]
シティインデックスイレブンスの保有割合上昇。
▼フロンテオ <2158> [東証G]
今期営業益88%減に下方修正。
▼テスHD <5074> [東証P]
今期減収減益見通しを嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アイスタイル <3660>、(2)レアジョブ <6096>、(3)リブセンス <6054>、(4)日機装 <6376>、(5)ギフティ <4449>、(6)ジャフコG <8595>、(7)メドピア <6095>、(8)サーバワクス <4434>、(9)ソースネクス <4344>、(10)エフオン <9514>。
値下がり率上位10傑は(1)UMCエレ <6615>、(2)テスHD <5074>、(3)ペッパー <3053>、(4)ダイヤHD <6699>、(5)ユナイテド海 <9110>、(6)恵和 <4251>、(7)阪和興 <8078>、(8)ビーロット <3452>、(9)AndDo <3457>、(10)フロンティM <7038>。
【大引け】
日経平均は前日比2.87円(0.01%)安の2万8868.91円。TOPIXは前日比3.00(0.15%)安の1981.96。出来高は概算で9億6965万株。東証プライムの値上がり銘柄数は790、値下がり銘柄数は953となった。東証マザーズ指数は750.21円(19.62円高)。
[2022年8月16日]
株探ニュース