話題株ピックアップ【夕刊】(3):HEROZ、ハナツアーJ、サイバーセキ
■HEROZ <4382> 999円 +150 円 (+17.7%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率3位
9日に発表した「バリオセキュアと資本業務提携」が買い材料。
持ち分法適用関連会社のバリオセキュア <4494> [東証S]と資本業務提携。第三者割当増資を引き受けバリオを連結子会社化する。
■鎌倉新書 <6184> 736円 +100 円 (+15.7%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率4位
鎌倉新書<6184>がストップ高の736円に買われた。前週末9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(2~7月)連結決算が、売上高23億2400万円(前年同期比29.7%増)、営業利益3億1100万円(同13.6%増)、純利益1億8700万円(同1.7%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。お墓や葬儀、仏壇の既存事業が2ケタ成長に回帰したほか、新規事業の相続、介護、官民協働事業が大きく伸長した。特に相続事業に関しては顧客起点でのマーケティング施策が功を奏し、収益化を果たした。なお、23年1月期通期業績予想は、売上高50億円(前期比30.7%増)、営業利益6億4000万円(同20.1%増)、純利益4億3000万円(同19.1%増)の従来見通しを据え置いている。
■ニッソウ <1444> 1,827円 +239 円 (+15.1%) 本日終値
ニッソウ<1444>が続急騰。同社は9日取引終了後、22年7月期通期の単独業績予想を修正。営業利益が前の期比39.2%増の2億2000万円(従来予想は1億9400万円)になったようだと発表したことが好感されたようだ。売上高予想は同25.7%増の35億400万円(従来予想は31億4500万円)に引き上げた。リノベーション工事や外構・外壁工事などの受注件数が当初計画を上回る見込みとなったことが主な要因だとしている。
■エイチーム <3662> 871円 +112 円 (+14.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
9日に決算を発表。「前期経常が上振れ着地・今期は黒字浮上へ」が好感された。
エイチーム <3662> [東証P] が9月9日大引け後(15:00)に決算を発表。22年7月期の連結経常損益は2.1億円の赤字(前の期は8.9億円の黒字)に転落したが、従来予想の7億円の赤字を上振れて着地。23年7月期は5億円の黒字に回復する見通しとなった。
■旅工房 <6548> 667円 +54 円 (+8.8%) 本日終値
旅工房<6548>が大幅反発。前週末9日の取引終了後に発表した7月分の旅行取扱状況速報で、海外旅行、国内旅行及び外国人旅行を合わせた合計取扱額が2億8778万円となり、前年同月比2.6倍となったことが好感された。特に海外旅行取扱高が9.2倍と増加した。
■ハナツアーJ <6561> 1,697円 +134 円 (+8.6%) 本日終値
HANATOUR JAPAN<6561>が大幅高で3連騰、一時13.6%高の1775円まで駆け上がった。インバウンド専門の旅行会社で団体客を対象とする手配業務のほかバスやホテル運営なども行っており、政府による新型コロナウイルスの水際対策緩和で関連有力株としてマーケットの注目を集めている。政府は今月に入って1日当たりの入国者の上限を従来の2万人から5万人に引き上げたが、直近では10月までをメドに上限を撤廃する調整に入ったことが伝わり、インバウンド関連銘柄に追い風となった。株式需給面では東証信用残や日証金、更に貸株調達による空売りが観測され、買い戻しを誘発している。きょうは国内及び世界150カ国の現地体験ツアー予約サイトを運営するベルトラ<7048>も大幅高に買われた。
■ランドネット <2991> 2,398円 +188 円 (+8.5%) 本日終値
ランドネット<2991>が急伸し、年初来高値を更新。前週末9日の取引終了後に発表した23年7月期連結業績予想で、売上高600億9900万円(前期比15.9%増)、営業利益18億6900万円(同24.2%増)、純利益10億9700万円(同14.8%増)と大幅増収増益を見込み、期末一括配当予想を前期比4円75銭増の37円を予定していることが好感された。不動産売買事業で「買取販売」・「買取リフォーム販売」、「仲介」のそれぞれで件数の増加を見込む。また、不動産賃貸管理事業では賃貸管理物件の新規受託と解約防止に向けた施策を実施することで賃貸管理戸数の伸長を予想している。なお、22年7月期決算は、売上高518億7000万円(前の期比26.0%増)、営業利益15億500万円(同23.3%増)、純利益9億5500万円(同28.1%増)だった。
■エル・ティー・エス <6560> 3,300円 +240 円 (+7.8%) 本日終値
エル・ティー・エス<6560>が大幅反発。9日の取引終了後、DXコンサルティングサービスを手掛ける横河デジタル(東京都武蔵野市)と資本・業務提携契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。LTSが持つIT領域への知見と横河グループの持つOT(オペレーショナル・テクノロジー)領域への知見を融合させることで、既存顧客のIT領域への変化や、IT/OT領域での新規顧客の獲得などを図るのが狙い。横河デジタルはLTSが実施する自社株の第三者割り当てを引き受け、14万3000株(発行済み株数の3.37%)を取得する。なお、調達資金約4億9400万円は、人材獲得・育成費用や将来的なM&A及び資本・業務提携に係る費用に当てるとしている。
■サイバーセキ <4493> 2,254円 +145 円 (+6.9%) 本日終値
サイバーセキュリティクラウド<4493>が3連騰。午前11時ごろ、同社のパブリッククラウドWAFの自動運用サービス「WafCharm」が、KDDI<9433>が8月31日に提供を開始した「cloudpack with KDDI」のオプションとして採用されたと発表しており、これが好材料視された。「cloudpack with KDDI」は、KDDIグループがAWS(アマゾンウェブサービス)の設計から運用保守までワンストップで提供する法人・ビジネス向けサービス。今回の採用により、「cloudpack with KDDI」は、ネットワークに対する攻撃の防御だけでなく、Webアプリケーション・Webサーバーへの攻撃も防御可能となり、AWS環境におけるサイバーセキュリティーの強化につながるとしている。
■ステラファーマ <4888> 421円 +25 円 (+6.3%) 本日終値
ステラファーマ<4888>が急騰し一時、前週末比67円(16.9%)高の463円に買われた。前週末9日の取引終了後、リゾートトラスト<4681>のメディカル事業子会社のCICSと実施している悪性黒色腫と血管肉腫を対象としたBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)の国内第1相臨床試験について、主要評価に関する90日間の観察期間が完了したと発表。試験の結果、治療の安全性と実施した照射線量に関する忍容性が認められたほか、奏効率は60%と高い結果が得られたとしており、これが好材料視された。同社では、今回得られた結果は今後のBNCTの適応拡大に貢献すると期待されるとしており、年内開始予定の国内第2相臨床試験に向けた活動を推進するという。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
●ストップ高銘柄
さいか屋 <8254> 362円 +80 円 (+28.4%) ストップ高 本日終値
メディア総研 <9242> 1,576円 +300 円 (+23.5%) ストップ高 本日終値
東京通信 <7359> 1,735円 +300 円 (+20.9%) ストップ高 本日終値
エクサウィザーズ <4259> 524円 +80 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値
アスカネット <2438> 1,037円 +150 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値
など、11銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース