10万円以下で買える、財務健全＆低PBR 38社【プライム】編 ＜割安株特集＞
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証プライム上場企業では515銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点から、理論上の解散価値であるPBRが1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証プライム上場銘柄(銀行を除く)を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額200億円以上、(3)株主資本比率が60％以上、(4)PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる38社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは16日現在)
なお、18日(日)19時30分に「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【スタンダード】編」を配信する予定です。ご期待下さい。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<1786> オリエン白石 25000 64.2 0.76
<5563> 新日本電工 35000 66.9 0.75
<3608> ＴＳＩＨＤ 41600 70.3 0.37
<5809> タツタ 45500 82.5 0.59
<4215> タキロンＣＩ 53100 60.4 0.57
<9412> スカパーＪ 53900 63.6 0.64
<6480> トムソン 56600 60.4 0.60
<7955> クリナップ 60200 63.9 0.41
<6306> 日工 63200 61.8 0.76
<4097> 高圧ガス 65100 66.2 0.55
<5959> 岡部 66200 64.8 0.50
<2296> 伊藤米久ＨＤ 66500 60.5 0.73
<5976> ネツレン 67800 73.1 0.44
<6339> 新東工 70400 61.6 0.35
<6482> ユーシン精機 70700 82.7 0.77
<1879> 新日本建 71100 69.3 0.45
<9837> モリト 71400 74.0 0.55
<1976> 明星工 71800 77.7 0.64
<1934> ユアテック 72600 64.3 0.41
<1930> 北陸電工 73100 75.7 0.52
<6349> 小森 73200 63.7 0.39
<5985> サンコール 73700 66.4 0.59
<6140> 旭ダイヤ 75000 81.6 0.66
<6809> ＴＯＡ 79500 73.7 0.57
<7222> 日産車体 80100 74.5 0.64
<1938> 日リーテック 81000 73.1 0.38
<6118> アイダ 82200 67.2 0.64
<6247> 日阪製 83500 80.4 0.43
<1942> 関電工 86000 64.0 0.61
<9622> スペース 86400 82.5 0.72
<6485> 前沢給装 89000 81.2 0.53
<5121> 藤コンポ 91800 75.2 0.67
<6905> コーセル 92900 89.6 0.77
<6741> 信号 93400 69.0 0.69
<4095> パーカライ 95500 70.7 0.69
<7820> ニホンフラ 95900 71.9 0.78
<4636> Ｔ＆Ｋ 96200 68.4 0.45
<1945> 東京エネシス 99700 62.7 0.53
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が％、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、今期無配の銘柄は除いた。
株探ニュース