10万円以下で買える、財務健全&低PBR 38社【スタンダード】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証スタンダード上場企業では802銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点から、理論上の解散価値であるPBRが1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証スタンダード上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額100億円以上、(3)株主資本比率が60%以上、(4)PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる38社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは16日現在)
16日(金)に配信した「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【プライム】編」も併せてご覧ください。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<6319> シンニッタン 21700 64.0 0.34
<7908> KIMOTO 25100 79.5 0.62
<5363> TYK 26700 67.8 0.36
<1921> 巴 40400 73.2 0.43
<8118> キング 41100 87.4 0.33
<8018> 三共興 46600 78.4 0.50
<2114> フジ日本 47300 76.9 0.64
<1914> 日基技 48800 70.2 0.50
<6994> 指月電 50400 75.6 0.68
<3553> 共和レ 53200 64.4 0.38
<9845> パーカー 54100 61.3 0.39
<7871> フクビ 57700 65.6 0.36
<6489> 前沢工業 61200 61.7 0.50
<1960> サンテック 62900 71.8 0.34
<5951> ダイニチ工業 63500 89.8 0.42
<2009> 鳥越粉 64800 79.8 0.46
<2329> 東北新社 65800 79.0 0.40
<9307> 杉村倉 67000 67.1 0.75
<6382> トリニ工 67700 70.3 0.41
<6279> 瑞光 71000 61.7 0.61
<8841> テーオーシー 73800 85.3 0.73
<7885> タカノ 74100 80.6 0.38
<4621> ロック 74900 80.2 0.36
<1967> ヤマト 78300 75.2 0.60
<5984> 兼房 80000 79.9 0.43
<3447> 信和 80400 65.7 0.75
<5388> クニミネ 82500 83.1 0.52
<5909> コロナ 83800 72.1 0.34
<7463> アドヴァンG 85400 70.3 0.76
<5013> ユシロ 86500 61.0 0.36
<1965> テクノ菱和 86900 67.8 0.45
<2812> 焼津水化 87100 88.3 0.53
<6257> 藤商事 87400 84.8 0.54
<7636> ハンズマン 89400 79.5 0.76
<1770> 藤田エンジ 90900 62.9 0.54
<9414> BS11 93400 90.8 0.78
<9686> 東洋テク 94000 63.4 0.48
<3023> ラサ商事 98100 61.7 0.60
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、今期無配の銘柄は除いた。
株探ニュース