話題株ピックアップ【昼刊】:扶桑化学、東芝、WSCOPE
■南都銀行 <8367> 2,094円 +114 円 (+5.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
南都銀行<8367>が大幅高で3日続伸している。前週末16日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、最終利益を110億円から120億円(前期比1.1%増)へ上方修正し、減益予想から一転して増益予想としたほか、期末配当予想を62円から73円へ引き上げたことが好感されている。上期において、コア業務純益が想定を上回っている一方、与信関連費用が下回っていることが要因としている。なお、年間配当予想は113円(前期110円)となる予定だ。
■石原産業 <4028> 1,072円 +31 円 (+3.0%) 11:30現在
石原産業<4028>が反発している。前週末16日の取引終了後、村田製作所<6981>と積層セラミックコンデンサなどに使われるチタン酸バリウムの製造を行う合弁会社の設立で基本合意したと発表しており、これが好感されている。今回の基本合意は、急速なIT機器の発展や自動車の電装化を背景に積層セラミックコンデンサの需要が今後も拡大が見込まれていることから、チタン酸バリウムの生産能力の向上を図るのが狙い。石原産及び100%子会社の富士チタン工業と村田製の3社で23年春ごろをメドに合弁会社を設立する予定で、詳細については現在協議中としている。
■扶桑化学工業 <4368> 3,455円 +75 円 (+2.2%) 11:30現在
扶桑化学工業<4368>が大幅反発している。前週末16日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を662億円から685億円(前期比22.8%増)へ、営業利益を156億5000万円から171億円(同13.7%増)へ、純利益を108億円から125億5000万円(同15.2%増)へ上方修正したことが好感されている。旺盛な半導体需要により、電子材料及び機能性化学品事業の主力製品である超高純度コロイダルシリカの販売が好調に推移していることが要因。また、円安の進行により為替差益の計上が見込まれることも寄与する。
■ソディック <6143> 791円 +14 円 (+1.8%) 11:30現在
ソディック<6143>は4日ぶりに反発している。前週末16日の取引終了後、50万株(発行済み株数の0.93%)の自社株を9月30日付で消却すると発表しており、これが好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は5729万2239株となる予定だ。
■東芝 <6502> 5,111円 +59 円 (+1.2%) 11:30現在
東芝<6502>が3日続伸。18日付の日本経済新聞は、「中部電力<9502>やオリックス<8591>など複数の日本企業が東芝に出資する検討を始めたことが17日、わかった」と報じた。東芝が公募している再編案に対して、投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)が日本企業に参加を呼び掛けており、中部電やオリックスなどが出資を検討しているという。東芝の再編に向けてJIPのほか米ベインキャピタルなど4陣営が2次入札に進んでおり、各陣営は早ければ今月末にも正式な提案を提出し、今秋にも再編案が決定される可能性がある。
■レーザーテック <6920> 17,600円 +85 円 (+0.5%) 11:30現在
レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連の主力銘柄が揃って買い優勢の展開となっている。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇したが、米長期金利上昇にもかかわらずハイテク系グロース株への買い戻しが目立った。ここ調整色をみせていたインテル<INTC>やエヌビディア<NVDA>なども下げ止まる動きをみせており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら続伸した。東京市場でもここ下値模索の動きを強いられていたレーザーテックや東エレクなども、目先値ごろ感からの買いを誘導し自律反発局面に移行している。
■ダブル・スコープ <6619> 1,979円 -500 円 (-20.2%) ストップ安売り気配 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
ダブル・スコープ<6619>がストップ安の1979円水準でウリ気配となっている。この日の寄り前、韓国証券取引場(KOSDAQ)へ上場が予定されている韓国連結子会社について、上場予定日は9月30日、公募価格は6万ウォンに決定したと発表。公募価格が想定を下回ることから、同社の資金調達計画への影響を懸念した売りが出ているようだ。
■マキュリRI <5025> 1,356円 +274 円 (+25.3%) 一時ストップ高 11:30現在
マーキュリーリアルテックイノベーター<5025>が急反発している。前週末16日の取引終了後、不動産評価クラウドサービス「TAS-MAP」を提供するタス(東京都中央区)と事業提携すると発表しており、これが好感されている。今回の提携は、両社が保有するサービスやデータを相互連携することで事業拡大を図るのが狙い。最初の取り組みとして、タスの提供する「TAS-MAP」にマキュリRI保有のデータを連携し、金融機関を中心に不動産評価業務をサポートする。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。
■ディ・アイ・システム <4421> 868円 +150 円 (+20.9%) ストップ高 11:30現在
ディ・アイ・システム<4421>はストップ高の868円に買われている。前週末16日の取引終了後、22年9月期の連結業績予想について、売上高を54億2400万円から54億5000万円(前期比17.1%増)へ、営業利益を2億4100万円から2億6400万円(同29.4%増)へ、純利益を1億6100万円から1億7600万円(同18.1%増)へ上方修正し、14円としていた期末一括配当予想を15円(前期12円50銭)へ引き上げるとしたことが好感されている。7月からのウイーズ・システムズの子会社化に加え、機器納品の遅れにより一部案件の検収が第4四半期にずれ込んだことが要因としている。また、教育サービス事業で8月から提供を開始した「メタバース体験研修」が好評で、同社全体でDX関連の受注が旺盛となったことも寄与する。
■Gセキュリ <4417> 6,640円 +930 円 (+16.3%) 11:30現在
16日に発表した「1→2の株式分割を実施」が買い材料。
10月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施する。
■ピープル <7865> 1,683円 +171 円 (+11.3%) 11:30現在
ピープル<7865>が急騰。知育玩具や育児用品などを手掛け、売上高の約半分を海外で占めているが、ドル高・円安効果を追い風に海外販売が好調で収益を押し上げている。同社が前週末16日に発表した8月度の月次売上高は前年同月比2.1倍の11億4400万円と大幅な伸びを達成しており、これを好感する買いが集中した。なお、2月度から8月度の累積でも52億6400万円と前年同期比で2.2倍と好調を極めている。
■ヘッドウォータース <4011> 4,065円 +265 円 (+7.0%) 11:30現在
ヘッドウォータース<4011>が高い。前週末16日の取引終了後、米エヌビディア<NVDA>日本法人とデジタルツインや産業用メタバースの推進で協業を開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。エヌビディア日本法人が企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させるために結成した団体「NVIDIA Omniverse Partner Council Japan」への参画を通じて協業する。デジタルツインや産業向けメタバースソリューションを展開し、共同提案と共同マーケティングを行っていく。
■ビーマップ <4316> 501円 +26 円 (+5.5%) 11:30現在
ビーマップ<4316>が続伸している。同社は16日、こんぷりん(東京都千代田区)と運営するコンビニマルチコピー機でのコンテンツプリントサービス「こんぷりん」が、このほどNFTコンテンツのプリントへの対応を開始したと発表。これが材料視されているようだ。「こんぷりん」を介することにより、さまざまなNFTコンテンツを全国約5万店のコンビニで手軽にプリントし、リアルな「モノ」として所有することができるという。なお、対応開始にあたり、NFT管理販売プラットフォーム「PREMA(プレマ)」を運営するXクリエーション(東京都港区)と提携するとしている。
■クリヤマHD <3355> 936円 +36 円 (+4.0%) 11:30現在
クリヤマホールディングス<3355>が上値追い態勢を鮮明としている。ゴムや合成樹脂製品を中心としたホースメーカーで、日本国内のほか欧米など世界でビジネスチャンスを捉えている。「シェール革命」によってLNG生産世界トップに位置する米国から欧州へのLNG輸出が急増するなか、同社はシェールオイル向け採掘用ホースを手掛けていることが材料視されている。業績は21年12月期に大幅増収増益で売上高、利益ともに過去最高を更新、22年12月期はその反動から営業利益は前期比横ばいを見込むが、保守的で増額の余地が大きい。PER5倍台、PBR0.5倍台、配当利回りも2.7%前後あり、ディープバリュー株としての側面で上値余地が指摘される。
■gumi <3903> 953円 +30 円 (+3.3%) 11:30現在
gumi<3903>が大幅高。同社は前週末16日取引終了後、投資先のエンターテインメントコンテンツの企画制作を手掛けるオーバース(東京都千代田区)が手掛ける新規アイドルグループ創造プロジェクトの総合プロデューサーに秋元康氏が就任したことを発表、これが株価を強く刺激する材料となっている。オーバースには東京通信<7359>も出資しており、今月上旬にはテレビ番組との絡みで思惑材料視され、東京通信の株価は連日ストップ高となるなどマーケットの注目を浴びた経緯がある。
●ストップ高銘柄
東京通信 <7359> 1,674円 +300 円 (+21.8%) ストップ高買い気配 11:30現在
新東 <5380> 4,155円 +700 円 (+20.3%) ストップ高 11:30現在
和弘食品 <2813> 7,660円 +1,000 円 (+15.0%) ストップ高 11:30現在
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
パルマ <3461> 457円 -100 円 (-18.0%) ストップ安売り気配 11:30現在
など、2銘柄
株探ニュース