横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」― (28)利益確定を視野に入れて、スイングトレードで安いところをサクッと狙おう!

特集
2022年9月29日 10時00分

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

米国の株式市場は、ジャクソンホール会議のパウエル議長の利上げ継続発言によって下に振らされた後、8月の米国消費者物価指数(CPI)でのインフレピーク打ちが期待されて反発。戻りを試したものの、結局、CPIが前年同月比で8.3%上昇と予想を上回ったことを受けて、利上げ加速への警戒感が再燃し急反落しています。

日経平均株価は乱高下しながらも、米国の株式市場に比べると比較的底堅く推移していると言えるでしょう。ただ、足元は8月22日にもみ合いを下放れると窓を空けて急落し、2万6500円を割り込んでしまいました。ボラティリティが高く、目まぐるしい動きの渦中では、買っては下がり、売っては上がるという状況に陥ってしまいがちです。加えて、米国株の下落に巻き込まれて下落した時には、売買のタイミングをつかめないまま膨らんでいく損失を前にどうしたらいいのだろうと不安にさいなまれている人も多いかもしれません。

株価は時に行き過ぎた動きを見せますが、上昇するか下落するかは、銘柄の将来に対する思惑や株式市場の地合い、さらには「企業が持つ力=業績」に対して株価が割高なのか割安なのか……など、複合的な要因によって形成されます。なかでも投資家の期待値は株価の変動に大きな影響を与えます。多くの投資家がこれから値上がりしそうと考えれば株価は上昇し、値下がりしそうと考えれば株価は下落することになります。自分が値上がりしそうと判断したからといって、必ずしもそうはならないところが、株式投資の難しいところでもあります。

今回は、スイングトレードで利益確定を視野に入れた時に、どのタイミングで株を買ったらよいのか、テクニカル指標を活用して、さくっと買い時を検索する方法をご紹介していきます。

そもそも株を買う時は、多くの人が「たくさん儲かるといいな~♪」などと期待して、ポチっとしていることでしょう。買ったタイミングがたまたま割安であれば、儲かる確率は高くなりますが、割高だった場合には儲かる確率は下がってしまいます。おそらく読者の多くは会社にお勤めの方だと思います。なかには仕事の合間にこっそりスイングトレードに励んでいる方もおられるかもしれませんが、業務をこなしながらでは日中にたくさん売買することは難しいのではないでしょうか。

さて、私のトレードは最近ではスイングが中心ですので、できるだけ安いタイミングを狙って買うようにしています。

スイングトレードでは、いつ、いくらで買うのか次第で、いつ、いくらで売るのかが決まってくると言っても過言ではありません。ここではファンダメンタルズに基づく銘柄選びや業績の分析については割愛させていただき、トレードの観点のみに絞って解説していきます。

次ページ:売られ過ぎ銘柄をテクニカルでダブルチェック

 


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