話題株ピックアップ【夕刊】(3):IPS、東インキ、ミタチ産業

注目
2022年10月3日 15時24分

■アイ・ピー・エス <4335>  727円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値

アイ・ピー・エス<4335>がストップ高。9月30日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を14万株(発行済み株数の6.02%)、または1億1000万円としており、取得期間は11月15日から12月30日まで。株主還元の充実及び資本効率の向上などを図るためとしている。

■東京インキ <4635>  2,600円  +298 円 (+13.0%)  本日終値

東京インキ<4635>が急反騰。9月30日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、経常利益を8億7000万円から56億7000万円(前期比6.3倍)へ上方修正したことが好感された。米国連結子会社の出資先からの出資分配益約48億円を営業外収益として計上することが要因としている。なお、純利益は出資分配益による米国での税金費用及び税効果会計等の影響額を現在確認中であるとして未定としている。

■ミタチ産業 <3321>  917円  +62 円 (+7.3%)  本日終値

ミタチ産業<3321>が反発。9月30日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算が、売上高120億円(前年同期比22.1%増)、営業利益10億4200万円(同2.6倍)、純利益7億2900万円(同2.3倍)と大幅増益となり、上期計画に対する進捗率が営業利益で74%となったことが好感された。半導体不足による自動車関連企業の生産調整などの影響もあり、自動車分野の半導体・電子部品の受注は減少したものの、産業機器分野で工作機械関連のEMS受注などが堅調に推移した。また、民生分野で海外でのEMS受注や、半導体・電子部品の受注が堅調に推移したほか、アミューズメント分野で遊技機関連の受注が堅調に推移したことも寄与した。なお、23年5月期通期業績予想は、売上高420億円(前期比1.2%減)、営業利益20億円(同0.9%減)、純利益14億3500万円(同2.1%減)の従来見通しを据え置いている。

■ヤマシタHD <9265>  1,608円  +100 円 (+6.6%)  本日終値

ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>が4連騰。同社は九州を営業基盤とする医療機器販売会社で、足もとの業績は堅調に推移している。前週末30日取引終了後に発表した22年6~8月期決算は営業利益が前年同期比29%増の2億5900万円と大幅な伸びを達成した。更に同日、医用超音波の受託研究・開発を手掛けるマイクロソニック(東京都国分寺市)へ出資したことを発表、これらを手掛かり材料に投資資金が攻勢に拍車をかけた。

■窪田製薬HD <4596>  130円  +8 円 (+6.6%)  本日終値

窪田製薬ホールディングス<4596>は反発。きょうの寄り付き前、100%子会社のクボタビジョン・インクが実施した「エミクススタト塩酸塩」のスターガルト病を適応症とした第3相臨床試験の事後解析において良好な結果を得られたと発表しており、これを好感した買いが入った。8月に発表したトップラインデータでは、プラセボ投与群と比較したエミクススタト投与群の統計学的な有意性を示す結果が得られなかったものの、サブグループ解析を実施したところ、エミクススタト投与群の24カ月目の黄斑委縮の進行率は、プラセボ投与群に比べ40.8%抑制されたという。なお、同件による22年12月期連結業績予想への影響は精査中としている。

■日本情報クリエイト <4054>  946円  +58 円 (+6.5%)  本日終値

日本情報クリエイト<4054>は3日ぶりに反発。午前10時ごろ、同社がクラウドで提供する「電子入居申込サービス」のデータを活用した家賃保証サービス申し込みに関して、グッドコムアセット<3475>の子会社ルームバンクインシュアと提携を開始したと発表しており、これが好感された。これにより、家賃保証サービスを利用する入居希望者、仲介会社、管理会社はこれまでと比較して、手書きでの保証申込書作成の手間や記載漏れの確認などのストレスが少ない、スムーズな保証審査が可能となるという。

■大日光 <6635>  501円  +30 円 (+6.4%)  本日終値

大日光・エンジニアリング<6635>が大幅高。同社は9月30日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が実施した「革新的衛星技術実証4号機」の公募で、自社が応募した実証テーマが選定されたと発表しており、これが材料視されたようだ。選定されたテーマは、超小型宇宙機用インテリジェント電源ユニットの軌道上実証。これはバッテリーの劣化具合や故障をいち早く軌道上で検知することが可能なインテリジェント電源ユニットの軌道上実証で、バッテリー状態推定は重要な技術要素であり、モニタリング可能となれば信頼性などで衛星の競争力に貢献できるという。

■ヘリオスTH <6927>  429円  +24 円 (+5.9%)  本日終値

ヘリオス テクノ ホールディング<6927>は4連騰、連日の年初来高値更新と気を吐いている。同社株は全体相場とは全く異なる波動で6月下旬以降25日移動平均線をサポートラインとする強力な下値切り上げトレンドを形成。特に前週から波状的な買いが入り上値指向を一気に強めてきた。ここまで株価水準の上昇もさることながら、日足陽線の多さが目を引く。これは日計り的な資金ではなく、寄り後に継続的な実需買いが入っていることを示唆している。プロジェクター用ランプなど光源装置を主力とするが、検査機器やセキュリティー関連などで旺盛な需要を獲得しており、PBRが0.5倍台と割安さが際立っていることも買い安心感につながっている。

■日本ギア工業 <6356>  375円  +20 円 (+5.6%)  本日終値

日本ギア工業<6356>がマドを開けて買われ上値追いに拍車がかかっている。一時7%強の上昇で382円まで買われる場面があった。歯車及びその関連装置メーカーとして高い技術力と商品競争力を有し、原発向けバルブ・アクチュエーターでは群を抜くシェアを確保している。岸田政権がクリーンエネルギーの一環として原発再稼働に前向きな姿勢を示すなか、民間企業も大手重電や総合重機メーカーを中心に新型原子炉の開発に積極的に取り組む動きが目立ってきた。つれて同社の活躍余地も意識されている。業績面では23年3月期営業利益段階で前期比2.8倍の高変化を見込むが、一段の上方修正が有力視される。また、有配企業にしてPBRが0.6倍前後と超割安圏に位置していることも物色人気を後押ししているもようだ。

■シンシア <7782>  463円  +24 円 (+5.5%)  本日終値

シンシア<7782>が3日ぶりに反発。9月30日の取引終了後、「1Day EyeWell」発売5周年記念株主優待を実施すると発表したことが好感された。22年12月31日時点で2単元(200株)以上を保有する株主に対して、現行の株主優待に加えてクオカード1000円分を贈呈する。

●ストップ高銘柄

グラッドキューブ <9561>  1,355円  +300 円 (+28.4%) ストップ高   本日終値

ラバブルMG <9254>  2,524円  +500 円 (+24.7%) ストップ高   本日終値

プログリット <9560>  920円  +150 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値

アースインフィニティ <7692>  5,250円  +700 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値

ALBERT <3906>  5,550円  +705 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

識学 <7049>  542円  -100 円 (-15.6%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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