【↑】日経平均 大引け| 続伸、欧米株高受けリスク選好も上値は重い (10月19日)
日経平均株価
始値 27225.17
高値 27371.38(10:40)
安値 27192.79(09:16)
大引け 27257.38(前日比 +101.24 、 +0.37% )
売買高 9億5704万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆3727億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、前日の欧米株高受けリスクオン継続
2.米企業決算は想定上回る内容多く、米株市場に追い風
3.円安進行で輸出株やインバウンド関連の物色人気増幅
4.2万7000円台前半は戻り売り圧力も観測され上値重い
5.全体売買代金は2兆3000億円台で約1ヵ月ぶり低水準に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比337ドル高と続伸した。主要企業の決算が市場予想を上回る内容となっており、これを好感した買いが優勢となった。
東京市場では、売り買い交錯のなかも買い優勢の地合いで日経平均株価は上昇基調を維持した。前日の欧米株高が好感された。
19日の東京市場は、強弱観対立のなかもリスクを取る動きが優勢だった。前日の欧州株市場では英トラス政権の大型景気対策の全面撤回を手掛かりに買い戻しが進んだ。また、米国株市場でも企業の決算発表の内容が市場コンセンサスを上回るケースが多かったことで、投資家のセンチメントが改善、NYダウは300ドルを超える上昇を示した。東京市場でもこの流れを引き継ぎ幅広い銘柄に買いが入った。外国為替市場で1ドル=149円台前半の推移と円安基調が維持されたことも輸出株やインバウンド関連中心にポジティブ材料視された。ただ、2万7000円台前半は戻り待ちの売りも厚く、今月末から本格化する企業の決算発表を控え、積極的に上値を買い進む動きもみられなかった。プライム市場の売買代金も2兆30000億円台と約1ヵ月ぶりの低水準だった。
個別では、レーザーテック<6920>が上昇、東京エレクトロン<8035>も売り物を吸収し頑強な値動きをみせた。ソフトバンクグループ<9984>も買いが優勢、ソニーグループ<6758>もしっかり。ファーストリテイリング<9983>が上値追い、エーザイ<4523>、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も水準を切り上げた。ジャムコ<7408>が値上がり率トップに買われ、東名<4439>も値を飛ばした。大黒天物産<2791>が大幅高、博報堂DYホールディングス<2433>も高い。
半面、メルカリ<4385>が売りに押され、キーエンス<6861>、村田製作所<6981>も軟調。シマノ<7309>は大幅安となった。クレディセゾン<8253>が急落。マツキヨココカラ&カンパニー<3088>が安く、アイスタイル<3660>、ワコム<6727>などの下げも目立った。KLab<3656>も利食われた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ファストリ <9983>、東エレク <8035>、テルモ <4543>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約98円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はTDK <6762>、コナミG <9766>、中外薬 <4519>、クレセゾン <8253>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約31円。
東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)倉庫運輸関連、(3)不動産業、(4)情報・通信業、(5)機械。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)その他製品、(3)医薬品、(4)海運業、(5)その他金融業。
■個別材料株
△インタスペス <2122> [東証S]
22年9月期業績は営業利益が計画上振れ。
△プレイド <4165> [東証G]
ITreview Grid Award2部門で「High Performer」を受賞。
△エネチェンジ <4169> [東証G]
JTB商事と「エネチェンジEVチャージ」販売パートナー契約締結。
△日シス技術 <4323> [東証P]
糸魚川総合病院と共同研究を開始。
△バンクオブイ <4393> [東証G]
新作大型RPG「メメントモリ」を配信開始。
△東名 <4439> [東証P]
「オフィスカメラ119」を提供開始。
△バーチャレク <6193> [東証G]
9月中間期は一転最終増益で着地へ。
△アミファ <7800> [東証S]
22年9月期業績は計画上振れで着地。
△九州電 <9508> [東証P]
玄海原発3・4号機の運転再開を前倒し。
△Jパワー <9513> [東証P]
「25年度までに再生可能エネに約3000億円を投資」との報道。
▼エーアイ <4388> [東証G]
23年3月期業績及び配当予想を下方修正。
▼ピープル <7865> [東証S]
9月度売上高前年上回るも伸び率鈍化。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ジャムコ <7408>、(2)東名 <4439>、(3)サーバワクス <4434>、(4)大黒天 <2791>、(5)フューチャー <4722>、(6)アンファク <7035>、(7)広済堂HD <7868>、(8)レアジョブ <6096>、(9)エフテック <7212>、(10)北陸電 <9505>。
値下がり率上位10傑は(1)クレセゾン <8253>、(2)シマノ <7309>、(3)北の達人 <2930>、(4)ベクトル <6058>、(5)マツキヨココ <3088>、(6)ビジョン <9416>、(7)オープンドア <3926>、(8)アイスタイル <3660>、(9)ワコム <6727>、(10)ハブ <3030>。
【大引け】
日経平均は前日比101.24円(0.37%)高の2万7257.38円。TOPIXは前日比3.62(0.19%)高の1905.06。出来高は概算で9億5704万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1148、値下がり銘柄数は607となった。東証マザーズ指数は732.71ポイント(0.69ポイント安)。
[2022年10月19日]
株探ニュース