【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高を受け2万7000円台を回復 (10月25日)
日経平均株価
始値 27113.20
高値 27337.80(12:36)
安値 27073.18(09:03)
大引け 27250.28(前日比 +275.38 、 +1.02% )
売買高 10億4008万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆7990億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、終値で2万7000円台を回復
2.前日の米株市場でのNYダウ400ドル超上昇を好感
3.香港株が一時プラス圏に転じたことも心理改善に
4.日経平均は360円あまり上昇するも後半伸び悩む
5.連日断トツの売買代金こなすレーザーテクは堅調
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比417ドル高と続伸した。FRBの利上げペース減速への期待を背景に引き続き買いが優勢となった。
東京市場では、前日の米国株高を受け、日経平均株価は上昇基調を続けた。後場寄りに上げ幅を拡大する場面もあったがその後は上値が重かった。
25日の東京市場は、終始買い優勢の展開だった。前日の米国株市場では引き続きFRBが金融引き締めピッチを減速させるとの観測を拠りどころに、景気敏感株やディフェンシブ関連などを中心に投資資金が流入し、NYダウは400ドル以上の上昇をみせた。これを受けて東京市場でも空売り筋の買い戻しや値ごろ感に着目した実需の買いが全体相場を押し上げた。後場寄りには先物主導で日経平均は一段高に買われる場面も。これは、前日の大幅安に続いて本日も軟調展開が続いていた香港株市場が、一転してプラス圏に切り返したことが背景にある。これにより東京市場でも投資家心理が改善、日経平均の上げ幅は一時360円あまりに広がる場面もあった。しかし、2万7000円台前半は戻り売り圧力も強く、その後は再び上げ幅を縮小して取引を終えた。
個別では、きょうもプライム市場で群を抜く売買代金となったレーザーテック<6920>が上値追いを継続。日本電産<6594>、キーエンス<6861>などが買われ、ソニーグループ<6758>、村田製作所<6981>、HOYA<7741>なども上昇した。ファーストリテイリング<9983>も高い。円谷フィールズホールディングス<2767>が値上がり率トップに買われ、エノモト<6928>も大幅高。野村マイクロ・サイエンス<6254>が高く、東リ<7971>、ニチコン<6996>も物色人気。ペガサスミシン製造<6262>も値を飛ばした。
半面、中外製薬<4519>が売られ、エムスリー<2413>も値を下げた。東芝<6502>が安く、レノバ<9519>も下落した。ソースネクスト<4344>が大幅安となり、ギフティ<4449>、インソース<6200>、日本駐車場開発<2353>などの下げも目立った。マネーフォワード<3994>も下値を探った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、KDDI <9433>、日電産 <6594>、エーザイ <4523>、東エレク <8035>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約102円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519>、エムスリー <2413>、トレンド <4704>、丸井G <8252>、資生堂 <4911>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約24円。うち13円は中外薬1銘柄によるもの。
東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)ゴム製品、(3)石油石炭製品、(4)電気機器、(5)情報・通信業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)小売業、(2)鉄鋼、(3)その他製品、(4)倉庫運輸関連、(5)繊維製品。
■個別材料株
△円谷フィHD <2767> [東証P]
中国グッズ販売好調で23年3月期業績予想を上方修正。
△テックファム <3625> [東証G]
メタバース向け3Dモデル生成サービス開始。
△Kudan <4425> [東証G]
「KdLidar」搭載のデバイス販売開始。
△ガーラ <4777> [東証S]
東南アジアで「ラペルズユニバース」の事前登録開始。
△野村マイクロ <6254> [東証P]
通期業績上方修正で見直しの動き強まる。
△日電産 <6594> [東証P]
9月中間期は最終益30%増と計画上振れで着地。
△ギークス <7060> [東証P]
スマホゲーム「ブラック★ロックシューター」を11月24日に配信開始。
△ムラキ <7477> [東証S]
上半期上方修正で一転大幅増益見通しに。
△PSS <7707> [東証G]
フェローテク <6890> [東証S]と合弁会社設立へ。
△東リ <7971> [東証P]
23年3月期業績予想の上方修正を好感。
▼オーケーケー <6205> [東証S]
業績大幅下方修正がネガティブインパクトに。
▼中外薬 <4519> [東証P]
7~9月期最終利益21%減で業績の先行きに警戒感。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)円谷フィHD <2767>、(2)エノモト <6928>、(3)野村マイクロ <6254>、(4)オーバル <7727>、(5)オルガノ <6368>、(6)レアジョブ <6096>、(7)東リ <7971>、(8)TSIHD <3608>、(9)ニチコン <6996>、(10)Fスターズ <3687>。
値下がり率上位10傑は(1)トランコム <9058>、(2)JINSHD <3046>、(3)ソースネクス <4344>、(4)ギフティ <4449>、(5)インソース <6200>、(6)日本駐車場 <2353>、(7)中外薬 <4519>、(8)AZ丸和HD <9090>、(9)神奈交 <9081>、(10)レノバ <9519>。
【大引け】
日経平均は前日比275.38円(1.02%)高の2万7250.28円。TOPIXは前日比19.95(1.06%)高の1907.14。出来高は概算で10億4008万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1353、値下がり銘柄数は406となった。東証マザーズ指数は737.64ポイント(11.15ポイント高)。
[2022年10月25日]
株探ニュース