話題株ピックアップ【夕刊】(2):岡三、富士通、、アドテスト

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2022年10月28日 15時17分

■岡三証券グループ <8609>  340円  +14 円 (+4.3%)  本日終値

岡三証券グループ<8609>は大幅反発。この日の前引け後、上限を700万株(発行済み株数の3.19%)、または25億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は22年11月1日から23年3月24日まで。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は、国内外の市況が不安定ななか、委託手数料や株券などトレーディング損益が減少したことが影響し、売上高334億7700万円(前年同期比9.2%減)、営業損益10億900万円の赤字(前年同期28億1800万円の黒字)だった。

■豊田自動織機 <6201>  7,660円  +270 円 (+3.7%)  本日終値

豊田自動織機<6201>が反発。午前11時40分ごろに23年3月期上期(4~9月)決算を発表し、営業利益は前年同期比2.5%減の920億1000万円だった。小幅減益となったものの通期計画に対する進捗は順調で、また直近7~9月期が前年同期比で大幅増益となったことから、業績への警戒感が和らぎ買い安心感が広がったようだ。売上高は同27.1%増の1兆6024億円で着地した。ディーゼルエンジンやカーエアコン用コンプレッサーの増加により自動車事業が好調だったほか、フォークリフトトラックを手掛ける産業車両事業も大きく伸びた。一方で、原材料の値上がりや人件費・物流費などの増加があり、利益は押し下げられた。

■C&R <4763>  2,052円  +70 円 (+3.5%)  本日終値

クリーク・アンド・リバー社<4763>が反発。27日の取引終了後、上限を25万株(発行済み株数の1.10%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は22年10月28日から23年2月28日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的としている。同時に、連結子会社Grune株式の持ち分の全てを10月28日付で売却すると発表した。20年7月に株式を取得しグループ化したが、目的としていた建築・Web事業を中心としたシナジー創出について、両社において十分な効果を発揮するに至らなかったことから、Gruneの創業者及び取締役に譲渡することにしたという。譲渡価額は非開示。なお、業績への影響は軽微としている。

■富士通 <6702>  17,250円  +525 円 (+3.1%)  本日終値

富士通<6702>が反発。27日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高1兆7053億円(前年同期比2.5%増)、営業利益1009億6900万円(同23.9%増)、純利益719億8100万円(同36.0%増)と大幅増益となったことが好感された。国内・海外ともデジタルトランスフォーメーション(DX)やモダナイゼーション分野を中心にSI/サービス受注が拡大した。ハード一体型ビジネスで部材供給影響を受けたほか、再編の影響もあったものの、通常費用の効率化や採算性改善を進めたことが利益を押し上げた。23年3月期通期業績予想は、売上高3兆7200億円(前期比3.7%増)、営業利益4000億円(同82.5%増)、純利益2800億円(同53.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■アドバンテスト <6857>  7,700円  +180 円 (+2.4%)  本日終値

アドバンテスト<6857>が続伸。27日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高2748億600万円(前年同期比46.2%増)、営業利益879億1600万円(同85.2%増)、純利益711億6100万円(同2.0倍)と大幅増益となったことが好感された。部材不足や物流網の混乱などが続いたものの、データセンター向けハイ・パフォーマンス・コンピューティング(HPC)デバイスなどの一段の微細化や性能向上から、SoC(システム・オン・チップ)半導体試験装置において先端プロセス品向けの売り上げが伸長。また、自動車・産業機器などの成熟プロセス品向けも販売が順調に推移した。また、収益性の高い製品の販売比率の上昇や円安なども利益を押し上げた。23年3月期通期業績予想は、売上高5500億円(前期比31.9%増)、営業利益1700億円(同48.2%増)、純利益1300億円(同48.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■小森コーポレーション <6349>  775円  +17 円 (+2.2%)  本日終値

小森コーポレーション<6349>は反発。27日取引終了後、23年3月期の連結業績予想の上方修正を発表したことが好感された。売上高は928億円から980億円(前期比11.8%増)、最終利益は29億円から42億円(同31.8%減)に見直した。経済活動の正常化に伴う設備需要の回復と、対ドル、対ユーロでの円安が急速に進行した影響などを業績予想に反映させた。10月以降の業績の前提となる為替レートは1ドル=135円、1ユーロ=135円に設定した。

■東邦チタニウム <5727>  2,148円  +34 円 (+1.6%)  本日終値

東邦チタニウム<5727>が大幅反発。27日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、営業利益を82億円から97億円(前期比85.5%増)へ、純利益を54億円から70億円(同89.4%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を11円から17円へ引き上げたことが好感された。化学品事業の主要製品である超微粉ニッケルの販売量が前回予想に対して減少する見込みであることから、売上高は810億円から806億円(同45.2%増)へやや下方修正したが、チタン製品の販売価格改善や最近の為替動向を考慮して想定為替レートを1ドル=120円から140円に見直したことが利益を押し上げるという。なお、年間配当予想は28円(前期15円)となる。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高388億9000万円(前年同期比48.0%増)、営業利益58億2300万円(同2.2倍)、純利益45億3600万円(同2.4倍)だった。旺盛な需要を背景に航空機向け、一般産業向けともにチタン製品の販売が好調だった。

■北越工業 <6364>  1,080円  +15 円 (+1.4%)  本日終値

北越工業<6364>は反発。午後1時ごろ、23年3月期の連結業績予想について、売上高を400億円から445億円(前期比21.4%増)へ、営業利益を38億2000万円から52億5000万円(同47.1%増)へ、純利益を27億6000万円から36億7200万円(同33.6%増)へ上方修正し、30円としていた年間配当予想は35円(前期30円)に引き上げると発表したことが好感された。建設機械事業において、国内で高所作業車の出荷の大幅増や海外で北米向け受注の大幅な増加などで大きく売り上げを伸ばしているほか、産業機器事業で主力のモータコンプレッサの出荷が堅調に推移していることが要因。また、業績予想の為替レートは、1ドル=120円から135円、1ユーロ=130円から135円に見直したことも寄与する。

■コマツ <6301>  2,825.5円  +36.5 円 (+1.3%)  本日終値

コマツ<6301>が5日続伸。27日に発表された同業のキャタピラー<CAT>の7~9月期の連結純利益は前年同期比43%増の20億4000万ドルと好調だった。値上げ効果などが利益を押し上げた。市場予想を上回る業績となったことが好感されキャタピラーの株価は27日のニューヨーク株式市場で前日比7%を超える上昇となった。キャタピラーの決算を受け、この日はコマツに連想買いが流入したようだ。コマツは31日に決算発表を予定している。

■富士電機 <6504>  5,590円  +70 円 (+1.3%)  本日終値

富士電機<6504>は高い。27日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を9600億円から9850億円(前期比8.2%増)へ、営業利益を820億円から870億円(同16.3%増)へ上方修正しており、これが好感された。上期の業績は、物量の増加や原価低減、為替の影響により好調に推移していることを踏まえたほか、想定為替レートは1ドル=120円から135円、1ユーロ=133円から135円、1人民元=19円から19.5円に見直したことも寄与する。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高4471億3800万円(前年同期比12.4%増)、営業利益267億1900万円(同64.0%増)だった。

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