話題株ピックアップ【昼刊】:キャリアL、フジクラ、ネクソン

注目
2022年11月10日 11時41分

■広済堂ホールディングス <7868>  1,744円  +300 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位

9日に決算を発表。「上期経常が79%増益で着地・7-9月期も2.1倍増益」が好感された。

広済堂ホールディングス <7868> [東証P] が11月9日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比79.4%増の12億円に拡大し、通期計画の37億円に対する進捗率は5年平均の19.5%を上回る32.5%に達した。

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■ユーザベース <3966>  1,021円  +150 円 (+17.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

ユーザベース<3966>がカイ気配スタート。9日の取引終了後、THE SHAPER(東京都千代田区)がユーザベースに対し、非公開化を目的にTOBを実施すると発表。TOB価格を1株1500円としていることから、これにサヤ寄せする格好となっている。THE SHAPERは、ユーザベースの株式と新株予約権の取得を目的に設立された会社で、米投資会社カーライル・グループ<CG>が持ち分のすべてを保有・運用するThe Shaper Holdingsの100%子会社。買い付け予定数は4094万803株(下限2602万3700株、上限設定なし)で、買い付け期間は11月10日から12月22日まで。TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は9日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■キャリアリンク <6070>  2,786円  +401 円 (+16.8%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率5位

キャリアリンク<6070>はマドを開けて買われ急伸。500円高はストップ高となる2885円をつけた。9日の取引終了後に23年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益を46億4200万円から63億9000万円(変則決算の前期は44億2300万円)へ増額しており、これを好感した買いが向かっている。売上高も500億1900万円から505億円(同431億円)へ引き上げた。BPOスポット請負案件の受注や既存BPO請負案件の延長などが見込まれることが寄与する。

■フジクラ <5803>  1,065円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率6位

フジクラ<5803>はストップ高。同社は9日取引終了後、23年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の500億円から685億円(前期比79%増)に大幅増額した。欧米など海外のデータセンター向けにトラフィック量が増大しており、これに伴う通信線の需要拡大が収益を押し上げる。また、ドル高・円安進行による為替メリットも発現する。好業績を背景に今期の年間配当も大幅に上乗せ、従来計画の16円を26円に10円増額することも発表しており、これを材料視した投資資金が流入した。

■日清オイリオグループ <2602>  3,475円  +320 円 (+10.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位

日清オイリオグループ<2602>は全体下げ相場に抗し、マドを開けての大幅高となった。前日比11.3%高の3510円まで買われる場面があり、8月8日につけた高値3455円を上回り約3カ月ぶりに年初来高値を更新した。時価は昨年の高値も上回っており、20年6月以来約2年5カ月ぶりの高値圏に浮上している。9日取引終了後、23年3月期上期(22年4~9月)の決算を発表、売上高が前年同期比41%増の2756億2100万円、営業利益は同50%増の94億3600万円と、トップラインと利益いずれも大幅な伸びを達成した。高付加価値商品の拡販努力に加え販価改定効果が利益に反映された。これが評価される形で大口の買いを引き寄せている。

■JTOWER <4485>  6,580円  +580 円 (+9.7%)  11:30現在

9日に決算を発表。「上期経常は67%増益・通期計画を超過」が好感された。

JTOWER <4485> [東証G] が11月9日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比67.0%増の3.2億円に拡大し、通期計画の18億円の赤字をすでに上回った。

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■ホシザキ <6465>  4,565円  +375 円 (+9.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位

ホシザキ<6465>が急伸し、2月につけた年初来高値を更新した。9日取引終了後、22年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算発表に合わせ、通期の業績予想を上方修正し、これを好感した買いが入った。売り方の買い戻しも誘発し、株高に拍車がかかったようだ。売上高の見通しは2900億円から3140億円(前期比14.4%増)、最終利益の見通しは189億円から264億円(同21.8%増)に引き上げた。最終利益は減益予想から一転して増益の計画となる。コロナ禍で落ち込んだ飲食市場が回復に向かうなか、国内を中心に需要が堅調に推移すると想定。想定為替レートも円安方向に見直し、これらの影響を業績予想に織り込んだ。

■ミズノ <8022>  2,890円  +200 円 (+7.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位

ミズノ<8022>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は9日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の105億円から115億円(前期比16.5%増)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高予想も従来の1830億円から1950億円(同12.9%増)に上方修正。グローバル市場でゴルフ用品の販売が想定を上回りそうなほか、国内では野球やサッカーなどの競技スポーツ用品などの売り上げが好調に推移するとみている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比16.6%増の992億400万円、営業利益が同46.1%増の81億4000万円だった。

■福山通運 <9075>  3,310円  +200 円 (+6.4%)  11:30現在

9日に決算を発表。「今期最終を一転31%増益に上方修正・最高益、配当も10円増額」が好感された。

福山通運 <9075> [東証P] が11月9日大引け後(15:20)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比6.4%増の80.5億円に伸びた。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は60円)に増額修正した。

⇒⇒福山通運の詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「9.0%の自社株消却を実施」も買い材料。

発行済み株式数の9.0%にあたる500万株の自社株を消却する。消却予定日は11月30日。

■ネクソン <3659>  2,505円  +151 円 (+6.4%)  11:30現在

ネクソン<3659>がカイ気配スタート。9日取引終了後、22年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。最終利益は1082億7100万円(前年同期比16.6%増)となり、これまでの計画(865億2700万~913億6300万円)を上振れて着地した。あわせて自社株買いの実施も発表しており、これらを好感した買いが集まった。円安及びウォン安の影響で、外貨建ての現預金などから為替差益が発生した。自社株買いは、取得総額2500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.9%)、取得総額500億円を上限とし、10日から23年4月19日の間、東京証券取引所における市場買い付けを通じ取得する。同社は通期の業績予想も発表した。最終利益の見通しは1137億3700万~1184億1800万円(前期比1.0%減~3.1%増)とした。

■KNTCT <9726>  1,689円  +88 円 (+5.5%)  11:30現在

9日に決算を発表。「上期経常が黒字浮上で着地・7-9月期は15倍増益」が好感された。

KNT-CTホールディングス <9726> [東証S] が11月9日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は25.2億円の黒字(前年同期は59.2億円の赤字)に浮上し、通期計画の40億円に対する進捗率は63.2%となった。

⇒⇒KNTCTの詳しい業績推移表を見る

■サトーホールディングス <6287>  1,919円  +60 円 (+3.2%)  11:30現在

サトーホールディングス<6287>は大幅反発。9日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を1190億円から1420億円(前期比13.8%増)へ、営業利益を80億円から85億円(同32.7%増)へ、純利益を34億円から44億円(同16.0%増)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。ロシア・ウクライナ情勢を鑑みて、除いていたロシア連結子会社2社の業績を含むことにしたのが要因。また、自動認識ソリューション事業(海外)が旺盛な需要を捉えた販売増や円安の進行により好調に推移していることも寄与する。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高704億6300万円(前年同期比16.9%増)、営業利益37億7600万円(同35.8%増)、純利益32億2900万円(同74.7%増)だった。

■シスメックス <6869>  8,024円  +85 円 (+1.1%)  11:30現在

シスメックス<6869>は反発。9日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。売上高は4100億円から4200億円(前期比15.5%増)、最終利益は500億円から510億円(同15.7%増)に引き上げたことが買い安心感につながったようだ。円安効果や、原価低減などの成果を見込み業績予想に反映させたという。4~9月期の連結決算は、売上高が前年同期比15.0%増の1940億2200万円、最終利益は同9.4%増の239億8900万円だった。売上高は計画に対し上振れた一方、最終利益は計画を下回って着地した。為替の影響を除いたベースでは中国を除く全地域で増収となったが、原材料費や輸送費の高騰が利益を圧迫したという。

■LIFULL <2120>  220円  +50 円 (+29.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

LIFULL<2120>が寄り付き大量の買い注文を集めカイ気配スタートとなっている。不動産情報サイト「ホームズ」を運営するが、足もとの業績は回復色が鮮明で会社側の想定を上回る推移をみせている。9日取引終了後、22年9月期の決算を発表、営業損益は16億8100万円(前の期は66億4400万円の赤字)と急回復、会社側計画の12億円を大きく上振れして着地した。また、続く23年9月期については伸びが加速し、同利益は前期比96%増の33億円予想とほぼ倍増する見通しとなった。加えて株主還元策も強化、発行済み株式数の3.79%相当の500万株、金額ベースで10億円を上限に自社株買いを実施することもあわせて発表、これを材料視する投資資金が集中した。

■セグエグループ <3968>  880円  +150 円 (+20.6%) ストップ高   11:30現在

セグエグループ<3968>は急騰。同社はネットワークセキュリティー製品の輸入販売や、システム開発、システムエンジニア派遣などを総合的に展開しており、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)化とそれに付随した情報セキュリティー投資需要を取り込んでいる。9日取引終了後に発表した22年12月期第3四半期(1~9月)決算は、営業利益が前年同期比2倍の5億7100万円と急拡大した。これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけている。株価は気配値のまま今年1月5日につけた年初来高値786円を上抜き800円台に突入、ストップ高の880円まで水準を切り上げた。

■ペットゴー <7140>  1,061円  +150 円 (+16.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

ペットゴー<7140>はカイ気配。9日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。売上高は50億300万円、最終利益は1億3100万円となった。最終利益は通期の会社計画(前期比8.5%増の1億1400万円)を上回っており、業績の上振れを期待した買いが集まった。オンラインサイトの決済方法の拡充や販促投資の成果が表れた。欠品リスクを避けるために在庫を確保した一部商品で、値上げ前の在庫価格と値上げ後の販売価格との間で利益差が生じるといった特殊要因も加わった。なお、通期の業績予想については、戦略投資を増強することなどを理由に、従来の見通しを据え置いた。

●ストップ高銘柄

RSテクノ <3445>  8,920円  +1,500 円 (+20.2%) ストップ高   11:30現在

東京特殊電線 <5807>  3,215円  +500 円 (+18.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

日医工 <4541>  282円  -80 円 (-22.1%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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