飯野海運が急騰、低PER・高配当利回りで不動産事業も再評価の流れに
飯野海運<9119>が急騰、一時9%近い上昇で900円台半ばまで駆け上がってきた。同社は原油タンカーやケミカル船、ばら積み船、ガス船などを運航する。石油や石炭に代わるクリーンエネルギーとしてLNG需要が拡大するなか、LNG船で高水準の中長期契約を獲得していることで、収益面の追い風が強い。また、都内の一等地を保有し不動産部門への展開力では海運業界のなかでも異色の存在。昨年6月に竣工した日比谷フォートタワーは抜群の好立地を確保、地下2階、地上27階、フロアが基準階で約720坪あり話題を集めた経緯がある。足もとの業績も絶好調、23年3月期営業利益は期中2回の上方修正を経て前期比95%増の147億円予想とほぼ倍増する見込みにある。更にPER5倍台、配当利回り5.6%前後で割安感が際立つ。