「海運」が18位にランクイン、高配当利回りで株価は上昇基調<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 地方銀行
2 パワー半導体
4 防衛
5 半導体
8 半導体製造装置
9 サッカーW杯
10 TOPIXコア30
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「海運」が18位にランクインしている。
11月以降、配当利回りの高さから海運株や鉄鋼株、商社株などが買われており、これがテーマとしての「海運」へ関心を高めることにつながっている。今期配当予想を株価で割った予想配当利回りは1日終値時点で日本郵船<9101>が16.6%、商船三井<9104>が16.4%、川崎汽船<9107>が7.7%と日経平均構成銘柄、プライム全銘柄の平均である2.3%を大きく上回っている。足もとは景気の減速懸念が強まっている局面だけに、安心感から高配当利回り銘柄が買われているようだ。
これに加えて、商船三井が11月25日、約1000億円を投じて外航クルーズ船2隻を建造すると発表するなど、新たな成長に向けた取り組みを強化していることも注目されている。海運各社では、市況に左右されやすいコンテナ事業への依存度を減らす取り組みに力を入れており、同社でも海運市況との連関性が少なく、今後拡大が期待される国内外のクルーズ需要を取り込むために外航クルーズ船2隻の建造方針を決めたという。また、郵船も物流事業の強化を図っており、これらへの期待も高い。
この日は、全般相場の下落もあって強い動きをする銘柄は少なく、大手3社が売られているほか、飯野海運<9119>や共栄タンカー<9130>の下げが目立つ。