概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数はまちまち、最近の上昇で足元では高値警戒感が強まる
【ブラジル】ボベスパ指数 109401.41 -2.25%
5日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比2522.52ポイント安(-2.25%)の109401.41で取引を終了した。112,149.58から113760.75まで下落した。
小幅安で寄り付いた後は下げ幅をじりじりと拡大させた。通貨レアル安の進行がブラジル株の売り手掛かり。また、欧米市場の下落も投資家の不安心理を高めた。ほかに、弱い経済指標が改めて警戒された。11月のS&Pグローバル製造業購買担当者景気指数(PMI)は44.3となり、前月の50.8を大幅に下回った。
【ロシア】MICEX指数 2208.28 +1.28%
5日のロシア株式市場は反発。主要指標のMOEX指数は前日比27.84ポイント高(+1.28%)の2208.28で取引を終了した。2174.17から2210.70まで上昇した。
売りが先行した後は買い戻され、引けまで高値圏でもみ合った。中国で実施されている厳しい防疫措置が緩和されていることが好感された。また、主要7カ国(G7)がロシア産原油の価格上限(1バレル=60米ドル)に設定したことについて、実施時期がはっきりされていないことも投資家の不安心理をやや後退させたもようだ。
【インド】SENSEX指数 62834.60 -0.05%
5日のインドSENSEX指数はまちまち。前日比33.90ポイント安(-0.05%)の62834.60、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同4.95ポイント高(+0.03%)の18701.05で取引を終えた。
おおむねマイナス圏で推移し、終盤下げ幅を縮小させた。最近の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢。また、足元での景気低迷なども引き続き嫌気された。
【中国本土】上海総合指数 3211.81 +1.76%
週明け5日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前営業日比55.67ポイント高(+1.76%)の3211.81ポイントと反発した。9月中旬以来、約3カ月ぶりの高値水準を回復している。
投資家のリスク選好が高まる流れ。中国本土では、新型コロナウイルスの新規感染数が減少傾向にあり、行動規制など防疫措置が主要都市で一段と緩和された。人民元高の動きもプラス。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を4日連続で元高方向に設定した。米利上げペース鈍化の観測が流れる中、5日の外国為替市場では、対米ドルのオフショア人民元が節目の7.0人民元を割り込み、9月中旬以来の元高水準で推移している。外資ブローカーの強気見通しも追い風。モルガン・スタンレーは4日付の最新リポートで、中国株の投資判断を2年ぶりに引き上げた(イコールウエート→オーバーウエート)。香港・本土相互取引(ストックコネクト)スキームを通じた売買では、本土株が大幅な買い越しとなっている。
《FA》