【↓】日経平均 大引け| 続落、米リセッション懸念も香港株高が下支え (12月8日)

市況
2022年12月8日 18時22分

日経平均株価

始値  27622.30

高値  27643.64(09:00)

安値  27415.66(10:55)

大引け 27574.43(前日比 -111.97 、 -0.40% )

売買高  10億9111万株 (東証プライム概算)

売買代金  2兆6996億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続落、米リセッション懸念で売り優勢

2.米株市場ではハイテク株軟調でナスダック指数4日続落

3.メジャーSQ前で見送りムードも、下値では押し目買い

4.中国ゼロコロナ政策の緩和好感し香港株高は追い風に

5.引けにかけ日経平均は下げ幅縮小、2万7500円台を維持

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比1ドル高と小反発した。米長期金利の低下が追い風もFRBによる利上げの長期化が懸念され上値は抑えられた。

東京市場では、主力株中心に売り優勢の展開となり日経平均株価は前日に続き下値を探る展開となった。ただ売り一巡後は下げ渋った。

8日の東京市場は、リスク回避の売りに押される展開。前日の欧州株市場が全面安だったほか、米国株市場でもNYダウはわずかにプラス圏で引けたものの、ハイテク株に売りが目立ちナスダック総合株価指数は4日続落となり、投資家心理を冷やしている。米国ではFRBの金融引き締めに伴うリセッション懸念が相場の上値を重くしており、東京市場でもこの地合いを引き継ぐ格好となった。明日にメジャーSQ算出を控え、先物主導で日経平均は不安定な値動きだったが、下値では押し目買いが厚かった。中国政府がゼロコロナ政策を漸次緩和する動きをみせるなか香港株が上昇し、これを横目に東京市場でも下げ幅を縮小する動きとなった。結局日経平均は110円あまりの下げにとどまり、2万7500円台をキープして取引を終えている。

個別では、レーザーテック<6920>が安く、東京エレクトロン<8035>も下値を探るなど半導体製造装置関連が売られた。ソニーグループ<6758>が値を下げ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも安い。村田製作所<6981>、日本電産<6594>も下落した。日立製作所<6501>、エーザイ<4523>も軟調。シュッピン<3179>、丹青社<9743>、ネットプロテクションズホールディングス<7383>などは急落した。アイスタイル<3660>も安い。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、日本郵船<9101>など海運もしっかり。三井物産<8031>が買い優勢だったほか、第一三共<4568>も値を上げた。SMC<6273>も上昇した。アイル<3854>が急伸、AZ-COM丸和ホールディングス<9090>、ジェイテックコーポレーション<3446>などが大きく買われ、JVCケンウッド<6632>も物色人気となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、第一三共 <4568>、アステラス <4503>、キッコマン <2801>、三井物 <8031>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約41円。うち26円はSBG1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、ソニーG <6758>、TDK <6762>、日電産 <6594>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約47円。

東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)医薬品、(3)卸売業、(4)金属製品、(5)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)電気機器、(2)鉱業、(3)電気・ガス業、(4)その他製品、(5)その他金融業。

■個別材料株

△リスモン <3768> [東証S]

上限を16万株の自社株買いを発表。

△アイル <3854> [東証P]

8~10月期営業益2.2倍。

△光ビジネス <3948> [東証S]

業績・配当予想を上方修正。

△セグエG <3968> [東証P]

絶好調の業績背景に今期配当も増額へ。

△サスメド <4263> [東証G]

不眠障害治療用アプリの審議を引き続き材料視。

△スマレジ <4431> [東証G]

23年1月のサービス価格改定実施を材料視。

△AIPF <7345> [東証G]

オリックス銀行との業務委託契約締結を引き続き材料視。

△カチタス <8919> [東証P]

三菱UFJモルガン・スタンレー証券が「バイ」に引き上げ。

△クロップス <9428> [東証S]

KDDI <9433> [東証P]との資本・業務提携を好感。

△ソフトバンクG <9984> [東証P]

孫社長らの株式持ち分を巡る報道を思惑視。

▼ハウテレ <7064> [東証G]

23年1月期第3四半期は営業黒字転換も材料出尽くし。

▼丹青社 <9743> [東証P]

今期営業利益90%減に下方修正。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アイル <3854>、(2)AZ丸和HD <9090>、(3)メドレー <4480>、(4)Jテック・C <3446>、(5)ジャフコG <8595>、(6)イントラスト <7191>、(7)セグエG <3968>、(8)JVCケンウ <6632>、(9)カチタス <8919>、(10)ギフティ <4449>

値下がり率上位10傑は(1)日医工 <4541>、(2)シュッピン <3179>、(3)LTS <6560>、(4)丹青社 <9743>、(5)中山鋼 <5408>、(6)ネットプロ <7383>、(7)BEENOS <3328>、(8)アイスタイル <3660>、(9)アニコムHD <8715>、(10)テラスカイ <3915>

【大引け】

日経平均は前日比111.97円(0.40%)安の2万7574.43円。TOPIXは前日比6.81(0.35%)安の1941.50。出来高は概算で10億9111万株。東証プライムの値上がり銘柄数は630、値下がり銘柄数は1096となった。東証マザーズ指数は774.71ポイント(4.36ポイント安)。

[2022年12月8日]

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