本日注目すべき【好決算】銘柄 山王、クシム、マクビープラ (14日大引け後 発表分)

注目
2022年12月15日 7時01分

12月14日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

山王 <3441> [東証S]  ★8-10月期(1Q)経常は58%増益・上期計画を超過

◆23年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益は前年同期比58.3%増の2.4億円に拡大して着地。国内でデジタル化の進展を背景とした5G通信向け分野の部品需要が旺盛だったほか、産業機器向けメッキ加工の受注も堅調に推移し、19.0%の大幅増収を達成した。

上期計画の1.7億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。

ニッソウ <1444> [東証G]  ★8-10月期(1Q)経常は2.3倍増益、株主優待制度を新設

◆23年7月期第1四半期(8-10月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.3倍の7200万円に急拡大して着地。完成工事件数と工事単価がともに増加し、52.2%の大幅増収を達成したことが寄与。

上期計画の7700万円に対する進捗率は93.5%に達しており、業績上振れが期待される。

併せて、株主優待制度を導入すると発表。500株以上保有者に株主優待ポイントを付与する。

ブラス <2424> [東証P]  ★8-10月期(1Q)経常は6.1倍増益で着地

◆23年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益は前年同期非連結比6.1倍の4.8億円に急拡大して着地。市場環境の正常化が進むなか、挙式・披露宴実施組数が大きく伸びたことが寄与。また、単価はゲスト数の回復を背景に新型コロナ発生前を超える水準に上昇した。

第1四半期実績の通期計画11.3億円に対する進捗率は42.6%に達しており、業績上振れが期待される。

クシム <2345> [東証S]  ★今期経常は68%増で2期連続最高益更新へ

◆22年10月期の連結経常損益は1億9300万円の黒字(前の期は1億1400万円の赤字)に浮上して着地。続く23年10月期の同利益は前期比68.4%増の3億2500万円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

今期はM&Aや資本業務提携を積極的に推進し、高い売上高成長を目指す。注力分野のブロックチェーンサービスではGameFi分野などの新規案件開拓やコンサルティング機能を強化する。システムエンジニアリングはクシムソフトを中核に安定成長を継続、インキュベーションでは低い単価で取得していた暗号資産の流動化を進める方針。

ムゲンE <3299> [東証P]  ★今期経常を12%上方修正、配当も3円増額

◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の20.6億円→23.1億円に11.9%上方修正。増益率が16.7%増→30.6%増に拡大する見通しとなった。大型物件の販売が後ろずれしたことなどで売上高は計画を下回るものの、不動産買取再販事業で採算重視の販売を強化したことが奏功し、利益は上振れ着地する。

併せて、期末一括配当を従来計画の17円→20円(前期は15円)に増額修正した。配当利回りは4.12%に上昇。権利付き最終日を28日に控え、配当取りを狙う買いなどが期待される。

ジェクシード <3719> [東証S]  ★今期経常を83%上方修正

◆22年12月期の経常損益(非連結)を従来予想の1800万円の黒字→3300万円の黒字(前期連結は9100万円の赤字)に83.3%上方修正した。売上高は計画を下回るものの、事業再編やオペレーションの業務効率化によって販管費が圧縮され、採算は改善する。

マクビープラ <7095> [東証G]  ★上期経常が46%増益で着地

◆23年4月期上期(5-10月)の連結経常利益は前年同期比45.8%増の9.2億円に拡大して着地。アナリティクスコンサルティング事業は美容、銀行など既存業界向けが堅調に推移し、新規顧客の獲得も順調に進んだ。マーケティングテクノロジー事業では主力サービス「Robee」が大きく成長したほか、Alphaの買収効果も収益を押し上げた。

安永 <7271> [東証P]  ★今期最終を56%上方修正

◆23年3月期の連結最終損益を従来予想の8.5億円の黒字→13.3億円の黒字(前期は11億円の赤字)に56.5%上方修正した。韓国子会社の株式売却に伴い、売却益約4.8億円が発生することが最終利益を押し上げる。

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