助川電気が大幅高で戻り高値クリア、原発リプレース容認の思惑が追い風に
助川電気工業<7711>が大幅高、8%を超える上昇で1400円台に駆け上がり11月29日の戻り高値1415円も上回ってきた。熱制御技術に強い研究開発型メーカーで、原子力関連機器などで高い商品競争力を有するほか、核融合技術分野でも業界をリードしている。冬場の電力不足の問題などを背景に原子力発電所の再稼働に対する思惑が募るなか、関連有力株として市場の注目を集めている。
同社株の人気化について、市場では「原発に否定的な立場をとる公明党が、条件付きながら原発のリプレース(建て替え)や運転期間の延長を容認する姿勢が一部で報じられているが、これが同社株の刺激材料となっているようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。このほか、米エネルギー省が、次世代クリーンエネルギーとして期待される核融合エネルギーの研究でブレークスルーがあったと発表したことで、同関連株として改めて存在感が高まったという見方もあるようだ。