積水化が4日ぶり反発、国内有力証券が投資判断を引き上げ
積水化学工業<4204>が4日ぶりに反発している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標株価を2200円から2500円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。
同証券では、23年3月期は配管・インフラ事業の原料コストアップに対して素早い値上げで利益改善に成功しているほか、2度の自社株買い発表を行うなど、経営環境の変化に対して機動的な対応を見せている点を評価。24年3月期は、請負住宅の棟単価アップ、分譲・建売の強化、配管・インフラの堅調持続、自動車用ガラス中間膜の回復などにより、同証券の従来予想を上回る営業利益を確保すると予想しており、営業利益予想を1050億円から1130億円へ上方修正した。また、バイオリファイナリーやペロブスカイト太陽電池など、事業の種まきを行っている点も評価している。