栃木銀が一時11%高、金利上昇の恩恵期待で地銀の年初来高値更新が相次ぐ
栃木銀行<8550>が一時11%を超す上昇となった。日銀が20日まで開いた金融政策決定会合で、イールドカーブ・コントロール(YCC)政策を見直し、長期金利の変動許容幅の上限を0.25%程度から0.5%程度に引き上げた。金融政策の修正を受けた国内の金利上昇に伴う利ザヤ改善を期待した買いはメガバンクにとどまらず、地銀株全般にも広がっている。バリュー株のなかでは円高の影響を受けやすい海運株よりも、地銀株に投資妙味があると判断した投資家の資金も流入しているようだ。
東証の業種別指数で銀行業は6%を超す上昇となり、全業種で上昇率トップとなっている。八十二銀行<8359>や武蔵野銀行<8336>のほか、千葉銀行<8331>、富山第一銀行<7184>、あいちフィナンシャルグループ<7389>、コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>、四国銀行<8387>などが年初来高値を更新。北國フィナンシャルホールディングス<7381>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>が高い。