【↓】日経平均 大引け| 5日続落、日銀金融政策修正の影響で売り継続 (12月21日)
日経平均株価
始値 26547.17
高値 26616.28(10:49)
安値 26269.80(09:53)
大引け 26387.72(前日比 -180.31 、 -0.68% )
売買高 17億7960万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆7191億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は180円安と5日続落、上値重く軟調相場が続く
2.為替は132円前後の円安方向に振れ市場には安心感も広がる
3.前日の日銀による政策修正の波紋が残り、買い手控え気分強まる
4.円高基調が嫌気されトヨタが新安値となるなど自動車株が軟調
5.三菱UFJや三井住友FGが高く銀行株は引き続き物色人気に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比92ドル高と5日ぶりに反発した。前日までの大幅安の反動で短期的な戻りを見込む買いが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価は5日続落。日銀の金融政策修正の影響を確かめたいとの見方は強く、買い手控えられ軟調相場が続いた。
日銀の金融政策修正を受け、相場が急落した昨日の地合いを引き継ぎ、上値の重い展開が続いた。前場には一時、日経平均は300円近い下落となる場面があった。売り一巡後は値を戻したが、買いは続かなかった。後場は安値圏での一進一退が続いた。為替相場では、きょうは132円台まで円安方向に振れたことは安心感を呼んだが、不透明感は払拭されなかった。銀行株が高く、主力ハイテク株や自動車株が安い。
個別銘柄では、為替の円高進行が警戒されトヨタ自動車<7203>が年初来安値を更新したほか、日産自動車<7201>、ホンダ<7267>といった自動車株が安い。レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>が下落し、ソニーグループ<6758>やキーエンス<6861>が値を下げた。三井不動産<8801>や三菱地所<8802>が安く、三菱重工業<7011>やオリエンタルランド<4661>も軟調だった。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが高く、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>も堅調。日本郵船<9101>が値を上げ、ニトリホールディングス<9843>やエムスリー<2413>、神戸物産<3038>が買われた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ダイキン <6367>、コナミG <9766>、ファストリ <9983>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約35円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、TDK <6762>、京セラ <6971>、アドテスト <6857>、デンソー <6902>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約62円。
東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)海運業、(3)空運業、(4)小売業、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)不動産業、(3)電気機器、(4)ガラス土石製品、(5)金属製品。
■個別材料株
△イオレ <2334> [東証G]
オンラインゲームの「ギルド運営事業」の開始を発表。
△ツルハHD <3391> [東証P]
上期営業利益8.8%増。
△エニグモ <3665> [東証P]
円高メリット銘柄として関心が向かう。
△日本オラクル <4716> [東証S]
11月中間期での営業増益達成を評価。
△サイボウズ <4776> [東証P]
リコー <7752> [東証P]と資本提携。
△Dガレージ <4819> [東証P]
オアシスの保有割合増加で思惑買い。
△セガサミー <6460> [東証P]
「スマスロ北斗の拳」が形式試験に適合。
△トラースOP <6696> [東証G]
DX店舗活性プロダクトの新製品を来年1月発売へ。
△三菱UFJ <8306> [東証P]
日銀政策修正受けた利ザヤ改善期待の買いが続く。
△GEI <9212> [東証G]
Jパワー <9513> [東証P]とオイルパーム廃木の活用に向けて調査開始。
▼CAICAD <2315> [東証S]
22年10月期赤字拡大を嫌気。
▼アイエスビー <9702> [東証P]
連結子会社で不適切取引の疑い。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ヴィアHD <7918>、(2)日医工 <4541>、(3)Dガレージ <4819>、(4)やまみ <2820>、(5)パルHD <2726>、(6)エニグモ <3665>、(7)神戸物産 <3038>、(8)ペッパー <3053>、(9)F&LC <3563>、(10)セガサミー <6460>。
値下がり率上位10傑は(1)アイエスビー <9702>、(2)SREHD <2980>、(3)ジャムコ <7408>、(4)ニチコン <6996>、(5)河西工 <7256>、(6)オプテクスG <6914>、(7)大栄環境 <9336>、(8)日電波 <6779>、(9)ネクステージ <3186>、(10)EMシステム <4820>。
【大引け】
日経平均は前日比180.31円(0.68%)安の2万6387.72円。TOPIXは前日比12.27(0.64%)安の1893.32。出来高は概算で17億7960万株。東証プライムの値上がり銘柄数は400、値下がり銘柄数は1387となった。東証マザーズ指数は721.85ポイント(4.98ポイント安)。
[2022年12月21日]
株探ニュース