話題株ピックアップ【夕刊】(1):ペプドリ、東芝、サンバイオ

注目
2022年12月22日 15時11分

■タツタ電線 <5809>  494円  +80 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

タツタ電線<5809>ストップ高。21日取引終了後、ENEOSホールディングス<5020>子会社のJX金属がタツタに対し、完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表した。TOB価格は1株720円。タツタ株はTOB価格を意識した動きとなった。経営資源を効率的に活用しつつ、電子材料事業の競争力や金属事業の基盤強化などを図るのが狙い。買い付け予定数は3904万1947株(下限1844万8182株、上限設定なし)。2023年6月に公開買い付けを開始することを目指す。競争当局における手続きなどに要する時間を正確に予想するのが困難だとし、スケジュールの詳細は決定次第速やかに開示する方針。TOB成立後にタツタ株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は21日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■日鉄物産 <9810>  5,660円  +700 円 (+14.1%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位

日鉄物産<9810>がストップ高。21日取引終了後、同社に対し日本製鉄<5401>が1株9300円で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。日鉄物産株はTOB価格を意識した動きとなった。サプライチェーン全体での更なる競争力強化につなげることなどを目的とする。買い付け予定数は1468万7261株(下限393万4771株、上限設定なし)。2023年2月下旬をメドに公開買い付けを開始することを目指す。競争当局における手続きなどに要する時間を正確に予想するのが困難だとし、日程の詳細は決定次第速やかに開示する方針。買い付け期間は原則として20営業日とする。TOB成立後に日鉄物産株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は21日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■ペプチドリーム <4587>  1,637円  +95 円 (+6.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

ペプチドリーム<4587>が大幅高で5日ぶりに反発。この日の寄り前、メルク<MRK>子会社と新規ペプチド-薬物複合体(PDC)の創製・開発に関する共同研究開発及びライセンス契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の契約締結により、ペプドリは独自の創薬開発プラットフォーム技術であるPDPSを用いて同定されたペプチド候補化合物を、メルクが興味を持つターゲットに対するPDCとして提供することになる。一方、メルクは、細胞傷害性ペイロードと結合するペプチド候補化合物について独占的使用権を取得し、創製されるPDC製品の開発の全てを担うことになる。また契約に基づき、ペプドリはメルクから契約一時金を受領するほか、今後は開発、承認、販売マイルストーンフィーとして総額で最大21億ドルを受け取る可能性や、製品化後の正味売上高に応じたロイヤルティーを受領する権利を有することになる。なお、同件は22年12月期業績予想に織り込み済みとしている。

■東芝 <6502>  4,535円  +185 円 (+4.3%)  本日終値

東芝<6502>が後場に急伸。この日の午後、読売新聞電子版が「東芝の経営再建を巡り、メガバンクなどの銀行団が日本産業パートナーズ(JIP)の買収提案に総額1兆4000億円規模の融資を行うことで最終調整に入ったことが分かった」と報じた。これをポジティブ視した買いが集まったようだ。報道によると、銀行団は週内にも融資を約束する「融資証明」を出す見通し。主力行の三井住友銀行が東芝に取締役を派遣する方向とも伝えている。

■PI <4290>  713円  +24 円 (+3.5%)  本日終値

プレステージ・インターナショナル<4290>は大幅高。同社は21日取引終了後、子会社のプレミア・エイドがBYD Auto Japan(横浜市神奈川区)が日本で販売する電気自動車(EV)に車両緊急通報システムを提供すると発表し、これが材料視されたようだ。今回のサービス提供は、中国のEV大手であるBYDが23年1月から日本で販売を開始するにあたり、PIグループがお客様相談室及びロードアシストサービスを担うことになっていることの一環。コネクテッドカーのソリューションを「BYD E-CALL」の名称でBYDのEVに搭載し、23年3月ごろのサービス提供開始を予定している。

■東京センチュリー <8439>  4,470円  +115 円 (+2.6%)  本日終値

東京センチュリー<8439>は6日ぶりに反発した。連結子会社である米CSIリーシングがデンマークとスウェーデンで新たに法人を設立したと発表。これが株価の支援材料となったようだ。CSIリーシングにとってはノルウェーに続く北欧拠点となる。デンマークとスウェーデンに子会社を持つグローバル企業や現地企業に対し、付加価値の高いITライフサイクルマネジメントサービスを提供。欧州での事業拡大につなげる。

■サンバイオ <4592>  778円  +18 円 (+2.4%)  本日終値

サンバイオ<4592>が続伸。21日の取引終了後、再生医療等製品の包装・表示・保管に関する自社施設を東京都中央区に設置し、業許可を取得したと発表しており、好材料視された。同社は現在、開発品SB623の慢性期外傷性脳損傷に対する治療薬としての承認に向けた審査を受けているが、並行して承認取得後の流通体制の整備を進めており、医療機関のニーズに柔軟に対応するため同施設を設置する。会社側では今回の業許可取得により、自社施設での再生医療等製品の包装・表示・保管が可能になり、流通整備に向けて大きく前進したとしている。

■武蔵精密工業 <7220>  1,613円  +34 円 (+2.2%)  本日終値

武蔵精密工業<7220>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を1900円から2000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、ホンダ<7267>の生産台数の低迷は続くが、新規拡販は電動化向けを含め順調なもようであり「大規模拡販の進展に加え、事業領域の変貌スピードを評価」する強気シナリオを継続するという。また、23年3月期の営業利益予想は105億円の従来予想を据え置いたが、新興国二輪車市場の堅調さに加え、インフレ影響の回収率を引き上げ、24年3月期の営業利益予想を160億円から170億円へ上方修正している。

■テレ東HD <9413>  1,793円  +37 円 (+2.1%)  本日終値

テレビ東京ホールディングス<9413>が反発。21日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を30万株(発行済み株数の1.09%)、または6億6000万円としており、取得期間は22年12月23日から23年3月31日まで。株主還元及び資本効率の向上を図ることが目的という。

■芙蓉総合リース <8424>  8,520円  +170 円 (+2.0%)  本日終値

芙蓉総合リース<8424>が3日ぶりに反発。午前9時ごろ、商用電気自動車(EV)に特化した開発・製造・販売を手掛けるEVモーターズ・ジャパンと資本・業務協定を締結したと発表しており、好材料視された。EVモーターズ・ジャパンは、電力消費とバッテリー劣化を大幅に低減する自社開発したモーター制御システム「アクティブ・インバータ」や、車両の電化に伴う航続距離の課題を解決する軽量車両の開発などの技術を活用し、世界最高クラスの低電力消費率、バッテリー長寿命、安全性を兼ね備えた量産型の商用EVを開発している。今回、芙蓉リースはEVモーターズが実施する第三者割当増資の一部を引き受ける予定で、EVモーターズは調達資金を量産組立工場の国内新設に伴う建設資金や、試作車両・デモ車開発などに要する研究・開発費などにあてるとしている。

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