話題株ピックアップ【夕刊】(2):三越伊勢丹、西松屋チェ、豊田合

注目
2022年12月22日 15時14分

■三越伊勢丹 <3099>  1,355円  +24 円 (+1.8%)  本日終値

百貨店などインバウンド関連株が高い。21日に発表された11月の訪日外客数は93万4500人と、前月から2倍近い伸びになった。コロナ前の2019年同月との比較では4割近い水準となる。政府の入国制限緩和が進むなかで訪日外客数の回復が順調に進んでいることが確認されたのを受け、この日の株式市場では今後の更なる客数増への期待からインバウンド関連株を物色する動きが広がっているようだ。三越伊勢丹ホールディングス<3099>や高島屋<8233>、松屋<8237>など百貨店株のほか、AI通訳機「ポケトーク」を手掛けるソースネクスト<4344>、訪日客向け旅行会社のHANATOUR JAPAN<6561>などが上昇している。

■西松屋チェーン <7545>  1,504円  +26 円 (+1.8%)  本日終値

西松屋チェーン<7545>はしっかり。21日の取引終了後に発表した12月度(11月21日~12月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比1.1%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好材料視された。中頃以降に気温が低下したことで、冬物衣料の売り上げが大きく伸びたことが牽引した。なお、全店売上高は同3.7%増だった。

■豊田合成 <7282>  2,033円  +35 円 (+1.8%)  本日終値

豊田合成<7282>が3日ぶりに反発。21日の取引終了後、動物性の本革などを使用しない「レザーフリー」を嗜好するユーザー向けの高触感の合成皮革ハンドルを開発し、トヨタ自動車<7203>の「LEXUS RX」に採用されたと発表しており、好材料視された。今回採用されたハンドルは、セーレン<3569>の協力のもと開発されたもので、合成皮革を用いつつプレミアムカーにも相応しい肌触りを実現。また、表面に特殊な塗膜を施すことで、滑らかでしっとりとした触感を与えたほか、汗や化粧品などの成分から表面の劣化を防ぐとしている。

■エアトリ <6191>  2,456円  +26 円 (+1.1%)  本日終値

エアトリ<6191>が続伸。21日の取引終了後、マルチモーダルデータ活用サービスの提供や企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援を行うDATAFLUCT(東京都渋谷区)と資本・業務提携したと発表しており、好材料視された。DATAFLUCTへの資本参加は投資事業の一環での取り組みで、DATAFLUCTの今後の成長によるリターンを期待しているという。また、エアトリ関連会社のハイブリッドテクノロジーズ<4260>とDATAFLUCTとの間で開発について資本・業務提携しており、DATAFLUCTの非構造化データ基盤の開発やSaaSの開発、DX支援に対して、ハイブリッドテクノロジーズの強みである日本人PMや豊富なエンジニア開発リソースを多数アサインすることで、DATAFLUCTの事業成長を支援するとしている。

■ソラスト <6197>  700円  +5 円 (+0.7%)  本日終値

ソラスト<6197>は小幅反発。21日の取引終了後に発表した11月の介護サービス利用状況で、訪問介護利用者数が1万4163人(前年同月比0.5%減)、デイサービス利用者数が1万2046人(同1.4%減)とともに前年実績を下回った。朝方はこれを嫌気するかたちで売りが先行したが、その後あく抜け感から買いも入ったようだ。施設系サービスは入居者数が4075人(同0.3%減)となったほか、入居率も92.2%と前月の93.0%からやや低下した。

■ヤマハ発動機 <7272>  3,050円  +20 円 (+0.7%)  本日終値

ヤマハ発動機<7272>が7日ぶりに反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「ヤマハ発動機は21日、2023年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発中の航空機向けにモーターを納入すると明らかにした」と報じられており、好材料視された。記事によると、JAXAの内燃機関と電動モーターを併用するハイブリッド(HV)の航空機に搭載するとしている。

■信越化学工業 <4063>  16,895円  +85 円 (+0.5%)  本日終値

信越化学工業<4063>がしっかり。21日の取引終了後、23年1月11日付で612万1000株(発行済み株数の1.49%)の自社株を消却すると発表しており、好材料視された。

■イクヨ <7273>  1,778円  +300 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値

イクヨ<7273>がストップ高。21日取引終了後、アパテックモーターズ(東京都品川区)と資本提携に関する契約を締結することを決めたと発表した。これを材料視した買いが集まったようだ。イクヨは中国のEV(電気自動車)メーカーとの取引拡大と今後のEV向けの周辺ビジネスの展開に向け関係強化を図る。アパテックモーターズが発行する5万株を第三者割当により取得。出資額は1億円としている。

■坪田ラボ <4890>  997円  +150 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値

坪田ラボ<4890>がストップ高。21日の取引終了後、近視進行予防点眼薬「TLM-003」関連特許について、欧州の大手独立系製薬企業グループLaboratoires Theaとの間で対象地域での独占的実施権を許諾する契約を締結すると発表。対象地域は、日本や中国、インドなどアジア地域を中心とした26カ国・地域を除く世界各国。契約一時金は200万ユーロ(1ユーロ=143円43銭で約2億8600万円)で、マイルストーンの額は最大3950万ユーロ(同為替レートで約56億6500万円)。契約一時金については23年3月期第3四半期の売り上げとして計上する見込みにあり、業績予想には織り込み済みとしている。

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