【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、米ハイテク株安で売り優勢 (12月28日)
日経平均株価
始値 26309.34
高値 26354.27(09:00)
安値 26199.67(10:15)
大引け 26340.50(前日比 -107.37 、 -0.41% )
売買高 10億4796万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆3226億円 (東証プライム概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反落、米ハイテク株安を嫌気
2.米長期金利上昇受け、半導体関連株などに売りを誘発
3.為替はドル高・円安に振れるも好感する動きはまばら
4.下げ一巡後は値ごろ感からの押し目買い入り下げ渋る
5.三菱UFJなどメガバンクはじめ内需株に物色の矛先
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前営業日比37ドル高と小幅に続伸した。中国政府の新型コロナ規制緩和で中国関連銘柄を中心に買いが優勢となった。
東京市場では日経平均株価はリスク回避目的の売りが優勢だった。前日の米国株市場でハイテク株中心に値を下げる銘柄が多く、これを受けてセンチメントが悪化した。
28日の東京市場は、朝方から広範囲に売りが先行する展開だった。前日の米国株市場では10年債利回りが終値で3.84%台まで上昇し、これを背景にハイテク系グロース株中心に売りが優勢となった。NYダウは小幅プラス圏を維持したものの、ナスダック総合株価指数は反落し、東京市場でもハイテクセクター中心に向かい風が意識される地合いとなった。米国ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の下げが目立ち、東京市場でも半導体主力株に売りがかさんだ。米長期金利上昇を受け外国為替市場ではドルが買われ、一時1ドル=134円台まで円安が進行したが、輸出株の中でこれを好感する動きはまばらだった。日経平均の下げ幅は一時250円近くまで広がったが、その後は値ごろ感からの押し目買いが入り下げ渋る動きもみせた。
個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が下げたほか、ファーストリテイリング<9983>、メルカリ<4385>なども安い。ソフトバンクグループ<9984>、日本電産<6594>なども売りに押された。村田製作所<6981>も軟調。SREホールディングス<2980>、スギホールディングス<7649>が急落、アイスタイル<3660>も大幅安。ラクス<3923>も大きく値を下げた。
半面、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが堅調、オリエンタルランド<4661>も上昇した。日本製鉄<5401>が堅調な動き。資生堂<4911>が買い優勢だったほか、三菱重工業<7011>も頑強。ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>が急騰、ピックルスホールディングス<2935>、TOKYO BASE<3415>が大幅高。パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>、ソースネクスト<4344>も物色人気。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東京海上 <8766>、リクルート <6098>、資生堂 <4911>、キッコマン <2801>、花王 <4452>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約10円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、東エレク <8035>、エムスリー <2413>、塩野義 <4507>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約71円。
東証33業種のうち上昇は16業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)電気・ガス業、(3)鉄鋼、(4)食料品、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)不動産業、(3)海運業、(4)証券商品先物、(5)情報・通信業。
■個別材料株
△ヨシムラHD <2884> [東証P]
ホタテの製造加工・販売を手掛けるマルキチを子会社化へ。
△ピックルス <2935> [東証P]
上限3.5%の自社株買いと配当予想の増額修正を好感。
△クリアル <2998> [東証G]
CREAL事業順調で23年3月期利益予想を上方修正。
△阿波製紙 <3896> [東証S]
汚水処理の新製品を開発と伝わる。
△ZUU <4387> [東証G]
金融商品仲介業のAWZを買収。
△ホープ <6195> [東証G]
新株予約権大量行使で希薄化懸念後退。
△オプトエレ <6664> [東証S]
23年11月期の最終増益見通しを好感。
△SKジャパン <7608> [東証S]
UFOキャッチャーにもインバウンド特需。
△AViC <9554> [東証G]
overflowのSEOコンサルティング事業取得。
△北恵 <9872> [東証S]
今期の堅調見通しと増配を好感。
▼ナガイレーベ <7447> [東証P]
第1四半期営業利益は31%減。
▼スギHD <7649> [東証P]
3~11月期営業益は通期計画に対し進捗率73%にとどまる。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ヨシムラHD <2884>、(2)ピックルス <2935>、(3)ストライク <6196>、(4)T-BASE <3415>、(5)ソースネクス <4344>、(6)パンパシHD <7532>、(7)力の源HD <3561>、(8)SHOEI <7839>、(9)板硝子 <5202>、(10)北の達人 <2930>。
値下がり率上位10傑は(1)SREHD <2980>、(2)スギHD <7649>、(3)ナガイレーベ <7447>、(4)アトラエ <6194>、(5)アイスタイル <3660>、(6)サーバワクス <4434>、(7)ラクス <3923>、(8)MSOL <7033>、(9)ワールドHD <2429>、(10)Sansan <4443>。
【大引け】
日経平均は前日比107.37円(0.41%)安の2万6340.50円。TOPIXは前日比1.13(0.06%)安の1909.02。出来高は概算で10億4796万株。東証プライムの値上がり銘柄数は826、値下がり銘柄数は911となった。東証マザーズ指数は711.17ポイント(8.86ポイント安)。
[2022年12月28日]
株探ニュース