「ディフェンシブ」が12位にランクイン、景気先行き不透明感で根強い人気<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 防衛
2 円高メリット
3 原子力発電
4 金利上昇メリット
6 インバウンド
7 半導体
8 地方銀行
10 銀行
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「ディフェンシブ」が12位と根強い人気を保っている。
米国をはじめとする世界的な金融引き締めにより、世界景気の悪化が懸念されるなか、ディフェンシブ株への関心が高まっている。そもそもディフェンシブ株とは、景気動向に業績が左右されにくい銘柄のことをいい、生活必需品である食品や医薬品、社会インフラである電力・ガス、鉄道、通信などがその代表例。経済や市場が低迷しているときでも、安定したリターンが期待できることから、「defensive=防御的」といわれている。
ただ、ディフェンシブとはいうものの、原油価格や天然ガス価格が上昇していることから、電力株などはディフェンシブ株としては物色しづらくガスも同様。一方で、さまざまなコスト高から値上げを余儀なくされる食品株は比較的値上げを浸透させやすく、業績への寄与が期待できる。また、インバウンド需要が回復基調にあることから、鉄道などへの恩恵も期待されている。
来年前半にかけて、株式市場は景気の先行きへの不安から一段安の懸念もあるだけに、更にディフェンシブ株が存在感を増す可能性も十分にある。この日は、目立った動きは少ないものの、塩野義製薬<4507>、第一三共<4568>などが堅調な動きとなっている。