【↓】日経平均 大引け| 続落、円高進行を警戒し2万6000円台割れ (1月16日)
日経平均株価
始値 25836.67
高値 25938.04(09:39)
安値 25748.10(09:15)
大引け 25822.32(前日比 -297.20 、 -1.14% )
売買高 11億4001万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆5564億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、2万6000円台を終値で割り込む
2.前週末の米株高に追随できず、円高進行で買い手控え
3.今週行われる日銀金融政策決定会合を前に下値を模索
4.ハイテク株が売られ、銀行や鉄鋼株も利食われる展開
5.朝方に370円あまり下げた後は押し目買いで下げ渋る
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比112ドル高と4日続伸した。朝安もFRBの利上げ減速への期待から売り一巡後は買い戻された。
週明けの東京市場では、為替の円高進行が嫌気され、終始売り優勢の展開となり、日経平均株価は2万6000円台を終値で下回った。
前週末の欧州株市場で主要国の株価が総じて高かったほか、米国株市場でも発表された経済指標を受けてインフレに対する警戒感が後退し、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇した。しかし、本日の東京市場はこの地合いを引き継ぐことができず、リスク回避目的の売りに押される展開となった。17~18日に日銀の金融政策決定会合を控え、外国為替市場でドル売り・円買いの動きが加速、一時1ドル=127円台前半まで円高が進んだことで、これが株式市場に重荷となった。ハイテク関連のほか、ここ相場の牽引役を担っていた銀行株や鉄鋼株なども利益確定の売りに晒され、全体相場を押し下げた。ただ、内需系銘柄を中心に下値では押し目買いの動きも観測され、日経平均は朝方に370円あまりの下落をみせた後は下げ渋った。
個別では、ファーストリテイリング<9983>の下値模索が継続、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置の主力株も売りに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など生保株も利益確定の売りに晒された。メルカリ<4385>が安く、セブン&アイ・ホールディングス<3382>なども下値を探った。デンカ<4061>、北の達人コーポレーション<2930>などが急落した。
半面、エーザイ<4523>が売買代金を伴い高く、ベイカレント・コンサルティング<6532>も大きく値を上げた。味の素<2802>、花王<4452>が買い優勢、オリエンタルランド<4661>もしっかり。モリト<9837>、りらいあコミュニケーションズ<4708>がいずれもストップ高に買われたほか、セラク<6199>、IDOM<7599>なども値を飛ばし、一時値幅制限いっぱいまで買われる場面があった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエーザイ <4523>、花王 <4452>、味の素 <2802>、アステラス <4503>、セコム <9735>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約17円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、SBG <9984>、TDK <6762>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約123円。
東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)繊維製品、(3)その他金融業、(4)サービス業、(5)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)銀行業、(2)海運業、(3)非鉄金属、(4)保険業、(5)鉄鋼。
■個別材料株
△ヨシムラHD <2884> [東証P]
3~11月期経常益の通期計画超過を材料視。
△買取王国 <3181> [東証S]
3~11月期好決算と株式分割を好感。
△TSIHD <3608> [東証P]
上限5.8%の自社株買いと第3四半期最終益の通期計画超過を好感。
△サーバワクス <4434> [東証P]
23年2月期業績予想の上方修正を好感。
△東名 <4439> [東証P]
第1四半期営業利益は大幅黒字転換で過去最高を更新。
△りらいあ <4708> [東証P]
三井物産 <8031> [東証P]系が1465円でTOBを実施。
△パンチ <6165> [東証P]
23年3月期配当予想を6円50銭増額修正。
△ベイカレント <6532> [東証P]
DXなどプロジェクト受注順調で3~11月期最終益34%増。
△IDOM <7599> [東証P]
23年2月期は一転営業増益の見通し。
△幸和製 <7807> [東証S]
23年2月期業績予想を一転増益予想へ上方修正。
▼串カツ田中 <3547> [東証S]
23年11月期最終利益は43%減見通し。
▼イオンファン <4343> [東証P]
23年2月期業績及び配当予想を下方修正。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)モリト <9837>、(2)東名 <4439>、(3)りらいあ <4708>、(4)ヨシムラHD <2884>、(5)ベイカレント <6532>、(6)TSIHD <3608>、(7)パンチ <6165>、(8)セラク <6199>、(9)明和地所 <8869>、(10)佐鳥電機 <7420>。
値下がり率上位10傑は(1)デンカ <4061>、(2)北の達人 <2930>、(3)イオンファン <4343>、(4)大豊建 <1822>、(5)スターマイカ <2975>、(6)トレファク <3093>、(7)PRTIME <3922>、(8)サインポスト <3996>、(9)アークランズ <9842>、(10)Jテック・C <3446>。
【大引け】
日経平均は前日比297.20円(1.14%)安の2万5822.32円。TOPIXは前日比16.77(0.88%)安の1886.31。出来高は概算で11億4001万株。東証プライムの値上がり銘柄数は458、値下がり銘柄数は1322となった。東証マザーズ指数は725.83ポイント(10.95ポイント安)。
[2023年1月16日]
株探ニュース