【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、欧州株高や円安を好感し買い優勢 (1月17日)
日経平均株価
始値 25915.51
高値 26198.69(10:29)
安値 25895.30(09:04)
大引け 26138.68(前日比 +316.36 、 +1.23% )
売買高 10億6526万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆4622億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は上昇、3日ぶりに切り返し2万6000円台を回復
2.前日の米株市場が休場で手掛かり材料難も円安など追い風
3.1ドル128円台後半まで円安が進み、自動車など買われる
4.日銀の決定会合を目前に、買い一巡後は模様眺めムードも
5.ここ上昇基調にあった銀行株は前日に続き利食われる展開
■東京市場概況
前日の米国市場は、キング牧師誕生日の祝日のため休場だった。
東京市場では、主力株中心に幅広く買い戻される展開で日経平均株価は300円を超える上昇をみせ、2万6000円台を回復した。
17日の東京市場は朝方から買いが先行し、日経平均はリバウンドに転じた。前日の米国株市場が休場だったことで、手掛かり材料が少ないなかもリスク選好の地合いだった。欧州株市場で主要国の株価指数が総じて高かったことや、外国為替市場でドルが急速に買い戻され1ドル=128円台後半まで円安が進んだことが好感された。あすに日銀金融政策決定会合の結果公表と黒田日銀総裁の記者会見を控え、模様眺めムードも拭えなかったが、一部空売り筋の買い戻しが観測され、日経平均は先物主導で上値を伸ばした。業種別では円安を好感して自動車株や海運株、ハイテク株などが上昇し全体を牽引する形に。一方、年初から上昇基調にあった銀行株は前日に続いて利益確定の売りに値を下げる銘柄が多かった。個別では全体の74%の銘柄が上昇している。
個別ではレーザーテック<6920>が買われ、東京エレクトロン<8035>も値を上げた。ファーストリテイリング<9983>が切り返したほか、トヨタ自動車<7203>も堅調。ソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>なども強い動き。りらいあコミュニケーションズ<4708>がストップ高で買い物を残し、北の達人コーポレーション<2930>、イオンファンタジー<4343>、モリト<9837>などが値を飛ばした。ベイカレント・コンサルティング<6532>、セラク<6199>も物色人気。
半面、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が売りに押されたほか、エーザイ<4523>、メルカリ<4385>なども値を下げた。ダイキン工業<6367>も冴えない。サムティ<3244>、テラスカイ<3915>が急落、エスプール<2471>も大幅安。オイシックス・ラ・大地<3182>、トレジャー・ファクトリー<3093>のほか、千葉銀行<8331>など地銀株にも売りが目立った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、SBG <9984>、アドテスト <6857>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約153円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367>、エーザイ <4523>、塩野義 <4507>、アステラス <4503>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約16円。
東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)海運業、(3)電気機器、(4)不動産業、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)銀行業、(2)空運業、(3)陸運業、(4)電気・ガス業、(5)医薬品。
■個別材料株
△DNAチップ <2397> [東証S]
肺がんコンパクトパネルの保険適用を申請。
△ホギメデ <3593> [東証P]
配当予想の増額修正などを好感。
△サイステップ <3810> [東証S]
上期業績は営業赤字縮小で着地。
△イオンファン <4343> [東証P]
12月既存店売上高5.0%増で22ヵ月連続前年を上回る。
△小林製薬 <4967> [東証P]
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断を引き上げ。
△GMOメディ <6180> [東証G]
22年12月期業績は計画上回り期末一括配当も増額。
△北川精機 <6327> [東証S]
工場稼働率向上し上期業績は計画上振れで着地。
△ベストワン <6577> [東証G]
年始から15日までの予約受注額が19年比32%増。
△テラプローブ <6627> [東証S]
22年12月期年間配当は35円の大幅増配へ。
△ラピーヌ <8143> [東証S]
助成金制度活用で23年2月期最終利益を上方修正。
▼ベースフード <2936> [東証G]
3~11月期売上高の通期計画に対する進捗率は約71%。
▼サムティ <3244> [東証P]
決算発表延期で先行き不透明感。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)りらいあ <4708>、(2)北の達人 <2930>、(3)モリト <9837>、(4)イオンファン <4343>、(5)ホギメデ <3593>、(6)ポピンズ <7358>、(7)ベイカレント <6532>、(8)大有機 <4187>、(9)セラク <6199>、(10)トヨタ紡織 <3116>。
値下がり率上位10傑は(1)サムティ <3244>、(2)テラスカイ <3915>、(3)エスプール <2471>、(4)オイシックス <3182>、(5)北国FHD <7381>、(6)コスモス薬品 <3349>、(7)ウイルプラス <3538>、(8)トレファク <3093>、(9)MrMax <8203>、(10)日医工 <4541>。
【大引け】
日経平均は前日比316.36円(1.23%)高の2万6138.68円。TOPIXは前日比16.58(0.88%)高の1902.89。出来高は概算で10億6526万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1366、値下がり銘柄数は391となった。東証マザーズ指数は721.65ポイント(4.18ポイント安)。
[2023年1月17日]
株探ニュース