「半導体」が3位、米国株主導で景色一変し反騰色鮮明に<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体」が3位となっている。
半導体関連銘柄は主力どころを中心に戻り足を強めている。スマートフォンやパソコンの売れ行き不振を背景に、半導体市況の軟化が同関連株の上値を押さえる展開が続いていたが、ここにきてにわかに流れが変わってきた。米国株市場が主導する形で物色人気が再燃している。
米国では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が、昨年12月末をターニングポイントに急速な切り返しをみせており、前日は5%を超える急伸で昨年12月13日の戻り高値を一気に上回ってきた。引き金となったのは半導体の設計・開発大手のアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>がバークレイズの投資判断引き上げを好感して急騰したことで、これが他の半導体関連株全般にも波及した。投資判断の見直しについてはデータセンター向け需要などが牽引する形で半導体需給は再び引き締まるとの見方が背景にある。また、スマートフォンやパソコンについても今年後半以降は中国の経済正常化などが後押しする格好で需要を喚起するという思惑が、市場のセンチメントにポジティブに作用している。
きょうの東京市場では、売買代金で常に断トツのポジションを確保するグローバル・ニッチトップのレーザーテック<6920>や、半導体製造装置で世界屈指の東京エレクトロン<8035>などが先頭に立って買いを呼び込んでいる。半導体シリコンウエハー大手のSUMCO<3436>や車載マイコン首位のルネサスエレクトロニクス<6723>、半導体フォトレジストのトップメーカーJSR<4185>など投資資金の攻勢は広範囲に及んだ。このほか、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>などの半導体製造装置メーカーや、パワー半導体分野に傾注するローム<6963>、半導体向け化学材料を製造するトリケミカル研究所<4369>、半導体商社の丸文<7537>なども上値指向が鮮明だ。