10万円以下で買える、財務健全&低PBR 32社【プライム】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証プライム上場企業では453銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点からPBR(株価純資産倍率)が理論上の解散価値である1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証プライム上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額100億円以上、(3)株主資本比率が60%以上、(4)PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる32社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは3日現在)
なお、5日(日)16時00分に「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【スタンダード】編」を配信する予定です。ご期待下さい。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<7618> PCデポ 29900 71.6 0.57
<4620> 藤倉化 45700 66.1 0.37
<7727> オーバル 49300 62.4 0.80
<9412> スカパーJ 51000 65.8 0.58
<4963> 星光PMC 55100 66.1 0.54
<6480> トムソン 59900 62.4 0.61
<3608> TSIHD 64200 69.4 0.53
<1810> 松井建 66000 64.1 0.44
<6167> 冨士ダイス 67900 78.4 0.68
<5976> ネツレン 68600 72.9 0.43
<5262> 日ヒュム 69600 69.7 0.45
<4097> 高圧ガス 70900 65.1 0.58
<3580> 小松マテーレ 71500 75.2 0.80
<7955> クリナップ 71800 63.0 0.47
<4275> カーリットH 72300 60.4 0.54
<6482> ユーシン精機 75000 82.5 0.80
<5959> 岡部 76500 64.6 0.53
<1930> 北陸電工 77700 74.9 0.55
<1934> ユアテック 77800 62.1 0.42
<1976> 明星工 81100 77.7 0.70
<6339> 新東工 81100 63.5 0.40
<6118> アイダ 81700 66.6 0.64
<6809> TOA 82500 72.8 0.58
<4548> 生化学 82600 91.0 0.65
<1938> 日リーテック 89100 66.1 0.41
<1942> 関電工 89600 63.6 0.63
<9622> スペース 90500 83.5 0.75
<7820> ニホンフラ 95700 70.0 0.73
<1879> 新日本建 96100 67.2 0.58
<6247> 日阪製 97100 79.3 0.50
<3201> ニッケ 98300 65.3 0.65
<5121> 藤コンポ 99800 80.1 0.68
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、今期無配の銘柄は除いた。
株探ニュース