10万円以下で買える、財務健全&低PBR 35社【スタンダード】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証スタンダード上場企業では765銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点からPBR(株価純資産倍率)が理論上の解散価値である1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証スタンダード上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額100億円以上、(3)株主資本比率が60%以上、(4)PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる35社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは3日現在)
3日(金)に配信した「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【プライム】編」も併せてご覧ください。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<5658> 日亜鋼 29600 67.8 0.30
<5363> TYK 32300 68.9 0.43
<1921> 巴 43000 71.8 0.42
<6994> 指月電 49000 69.4 0.65
<2114> フジ日本 53100 75.9 0.68
<3553> 共和レ 53300 61.5 0.38
<1914> 日基技 53500 66.9 0.51
<8018> 三共興 57800 74.7 0.61
<7871> フクビ 59700 65.7 0.36
<2009> 鳥越粉 60000 80.6 0.42
<9845> パーカー 62100 60.0 0.42
<9307> 杉村倉 62800 68.9 0.69
<6489> 前沢工業 63500 63.9 0.51
<6312> フロイント 65400 62.8 0.74
<8841> テーオーシー 67000 85.8 0.65
<5951> ダイニチ工業 67800 84.8 0.41
<6382> トリニ工 68000 71.5 0.41
<4621> ロック 69000 81.0 0.33
<2329> 東北新社 69200 80.1 0.41
<7551> ウェッズ 74200 60.4 0.80
<3447> 信和 74500 71.9 0.67
<6566> 要興業 78100 76.6 0.73
<5984> 兼房 79700 80.7 0.39
<1967> ヤマト 83700 74.2 0.63
<4992> 北興化 85900 66.4 0.61
<5013> ユシロ 86200 60.0 0.33
<1770> 藤田エンジ 90000 63.7 0.53
<1965> テクノ菱和 90000 66.6 0.46
<2812> 焼津水化 91200 89.4 0.54
<5909> コロナ 91600 69.5 0.36
<9414> BS11 91800 89.5 0.76
<5388> クニミネ 93400 85.2 0.57
<6882> 三社電機 95300 69.9 0.63
<9686> 東洋テク 95900 61.1 0.48
<6279> 瑞光 96000 62.3 0.77
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、今期無配の銘柄は除いた。
株探ニュース