「半導体製造装置」が14位、世界的波乱相場も米半導体株は下げ止まり<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体製造装置」が14位となっている。
半導体はスマートフォンの売れ行き不振などを受けメモリーの在庫が積み上がり、市況軟化が目立つ状況にある。韓国サムスン電子やSKハイニックスなどの大手メーカーの昨年10~12月期業績が急激に落ち込んだことが話題となった。しかし、一方で最悪期の離脱が近いとの観測もある。来年以降はデータセンターの更新需要が軌道に乗るほか、世界的なメタバース市場の拡大や、自動車の電装化及び電気自動車(EV)の普及加速を足場に、DRAM需要が押し上げられるとの見方が強い。
DRAMの新規格の普及なども背景に半導体設備投資需要は再び拡大基調をたどることが予想され、製造装置メーカーには追い風が吹くことになる。米中摩擦による対中半導体輸出規制の動きは警戒されるものの、むしろ日本にとっては有利に働きやすい。米国との連携を背景に製造装置メーカーはサプライチェーンリスク解消に向けて、大きなビジネスチャンスが膨らむ。半導体製造装置の販売額は2021年に1000億ドルを突破した。22年、23年はいったん伸びが鈍化するものの、24年以降はデジタル化社会の進展を背景に再び市場拡大ペースが速まることが予想される。
国内では、半導体受託生産最大手のTSMC<TSM>が熊本県に日本で初となる半導体生産工場の建設に動くとともに、日本での第2工場建設計画を進める方針も明示した。また、日の丸半導体新会社のラピダスは北海道千歳市で最先端半導体量産を目指す新工場を設立することを発表、投資金額は5兆円規模になる見込みで、製造装置や部材メーカーにとって商機拡大のチャンスとなる。
株価的にも前日の米国株市場ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)がほぼ前日比横ばいで引けるなど、半導体株は下げ止まる兆しを見せており、東京市場でも同関連株は値ごろ感からの押し目買いが期待できる状況にある。銘柄としては、東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>といった世界にも名を馳せる半導体製造装置大手のほか、ローツェ<6323>、サムコ<6387>、野村マイクロ・サイエンス<6254>、AIメカテック<6227>、ワイエイシイホールディングス<6298>なども注目しておきたい。