豊田織がエンジン認証で法規違反の可能性、国内のフォークリフトで一部出荷停止
豊田自動織機<6201>はこの日の取引終了後、ディーゼルエンジン2機種とガソリンエンジン1機種の計3機種を搭載するフォークリフトの出荷停止を決めたと発表した。国内向けフォークリフト用エンジンについて、排出ガスの国内規制値の超過と国内認証に関する法規違反の可能性を確認した。
出荷停止対象のフォークリフトなどの売上高実績は2021年度で約420億円(豊田織全体の連結売上高は2兆7051億円)。23年2月末までの累計で、対象となるディーゼルエンジンを搭載したフォークリフトの国内販売台数は7万1300台。ガソリンエンジンを搭載したフォークリフトは8万8300台という。
20年後半、北米向けガソリンエンジンの年次認証申請に際し、米国の環境当局からのデータ確認や問い合わせの対応を行うなか、申請済みのデータへの懸念から、21年5月に外部弁護士による調査を自主的に開始した。米国各当局の調査も始まり、同社はこれに協力しているという。22年1月以降、同社は調査範囲を順次拡大し、今年3月に排出ガス国内認証に関して問題を確認、出荷停止を決定した。