東京株式(前引け)=反落、欧米株全面安を受け売り優勢
20日前引けの日経平均株価は前営業日比227円45銭安の2万7106円34銭と反落。前場のプライム市場の売買高概算は6億3380万株、売買代金概算は1兆4124億円。値上がり銘柄数は190、対して値下がり銘柄数は1606、変わらずは39銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場はリスク回避ムードのなか、売りに押される展開となった。前週末の欧米株市場が全面安だったことを受け買いが手控えられている。クレディ・スイス<CS>をUBS<UBS>が買収することで合意したことは過度な金融不安の後退につながっているものの、市場センチメント改善がそれほど進んでいるわけではない。米景気の減速懸念が改めて警戒されている。日経平均は朝方にプラス圏に浮上する場面もあったが買いが続かなかった。前引け時点ではきょうの安値圏で着地している。個別株もプライム市場の88%の銘柄が値を下げた。
個別ではレーザーテック<6920>が大きく値を下げたほか、東京エレクトロン<8035>なども軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクは売り買い交錯もやや売りに押される展開。日本郵船<9101>など海運株も冴えない。豊田自動織機<6201>が大幅安、マネーフォワード<3994>も大きく水準を切り下げた。半面、サンリオ<8136>が商いを伴い大幅高、日本電産<6594>も堅調。富士フイルムホールディングス<4901>もしっかり。Link-U<4446>が値上がり率トップに買われた。ヤーマン<6630>も高い。